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056.拓磨のお話-ありがと-
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尚樹side
拓磨は俺の胸にうずくまってすすり泣いている。
まだ息が落ち着かないようで、過呼吸みたいになってた。
まぁ…しばらく泣いてなかっただろうからな…泣き方忘れたのかな…
俺の制服をぎゅっ、て掴んで離さない拓磨が可愛かった。
「大丈夫だから、な?」
そう声をかけて頭をポンポン、と撫でてやると拓磨はふぅ…と息を吐いた。
どうやら泣き止んだようだった。
「大丈夫か?拓磨、」
「せいとかぃちょ……」
珍しく拓磨から俺に話しかけてきた。
生徒会長…か…。
「ん?」
短く返事をした。
「ぁりがと…………」
絞り出した小さな声が聞こえた。
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