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058.拓磨のお話-温かさ-
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拓磨side
好きって言われた。
誰にも触らせたくないって言われた。
愛してるって言われた。
付き合ってって言われた。
全てがオレにとってはじめての言葉だった。
なんでオレなんだろう……
オレよりカッコよくてカワイイ人はいっぱいいるのに…
オレにカッコよさやカワイさを求めてを何も出てこないのはわかってるでしょ……
こんなあったかくてうれしいのは初めてだけど、正直オレじゃ釣り合わない…
せいとかぃちょのこと好きな人いっぱいいると思う…
オレなんかと付き合ったらオレ周りに嫌われる…?
「……ま…たくま………」
せいとかぃちょの声が聞こえた。
………………………………え?
な、泣いてるの…?
「せ、せいとかぃちょ…?ど、したの…?」
オレなんか悪いことしたのかな…?
急に心配になってくる。
「…そん、なこと言うな、よ…
釣り、合わねぇ…とか、嫌われ、るとか…言うな、よ…」
あ、れ…オレ…口に出てたの……
「言わないでくれ…頼むから…
それだけで、俺、悲しいんだよ…、」
あ、あ、な、泣かないで……
「ご、ごめ、なさい…………」
「謝るな、お前は俺が守るから。だから
俺から離れないでくれ…。」
せいとかぃちょが俺の唇を親指でなぞって
そのまま自分の唇を重ねた。
あ…また…キスされた…
普通なら気持ち悪いはずの男とのキスも
なんかすっごく気持ちよく感じた。
気持ちいい…気持ちいい……
開いていた瞼をゆっくりと閉じて
せいとかぃちょを受け入れた。
「…………………うん……」
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