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059.拓磨のお話-恋-
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拓磨side
それからどのくらい経っただろう。
ずーっとせいとかいち…尚樹くんにぎゅってされてて心地よくて。
いつの間にかオレは尚樹くんの胸で寝てしまってた。
目が覚めたときには昼の3時。もうとっくに授業が始まってる時刻だった。
や…やばぃ…どうしよぅ…授業サボっちゃった…怒られるかな……
不安でいっぱいになる。
ハッとした。
な、尚樹くん、もしかしてずっとここにいたの…授業は…
「な…尚樹くん…じゅ、じゅぎょぉが…
尚樹くんのじゅぎょぉが……オレ、オレ、ごめ、なさい…ごめ…」
必死に尚樹くんに謝った。
「お、拓磨起きてたのか。授業はいいんだよ、気にすんな。な?」
尚樹くんがずいっと顔を近付けて言ってくれた。それだけで安心する…
で、でも授業は…
「サボっちゃた…?」
滑舌悪い。
「あのな、拓磨?俺は特待生だ。授業聞かなくたって内容はわかんだよ。な?」
余裕そうな笑みでウインクをしてきた。
そんな仕草もいちいちかっこいい。
「……ありがと………」
お礼を言うと、尚樹くんはまたぎゅーってしてきた。
「た、拓磨、一応聞いておくがな、あ、あの、アレだ、アレ、」
「会長落ち着いて下さい。」
びっくりした。
「え、おま、何いたの!?」
「えぇさきほどから。」
副かいちょさんがいてびっくりした。
「会長続きを。」
淡々と言う。
「あ、あぁ続きな。
あのさ、た、拓磨、俺たち…付き合ってるってことでいいのか…?」
……………………………//////////
あっつい。きっと今のオレは茹でダコ…
付き合ってる…
女の子よりも先に男の子の恋人ができる…
なんか変な感じ…
オレは正直、尚樹くんに好意があるのかはわかんない。だけど、尚樹くんといると幸せを感じられる。これが恋かはわかんないけど…もっとずっと一緒にいたいって思う。
「………………ぅん……」
ショートしそう…ってか吐きそう…
恥ずかしい…
オレが恥ずかしくて顔を隠していると、
「よっ…しゃぁあああああああああ!!」
急に大声が聞こえてきた。
あまりの大きさに肩が跳ねる。
「拓磨っ!好きだぜっ!」
あ、またぎゅーってされた。
うれしくてぎゅーって仕返した。
「オレもだよ……………」
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