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075.おこな伊澄
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昼休みも残り10分って頃に、俺と慶は生徒会室を出て、教室に戻った。
そんで今、理科室に向かって歩いてる。
本当ならもっといてもいいんだけど、生憎次は理科室で実験だったから、早く戻って来たのだ。
ただ、拓磨はずーっと会長の膝枕で寝てて、起こすのも可哀想だしなんか幸せそうな顔して寝てたから、俺が理科の先生に保健室って伝えとくことにした。
ま、拓磨はああ見えて頭もいいし、
成績も悪くない。ってかいい。
先生はなにも言わないだろうと思う。
「なぁ伊澄」
「ん、」
横から慶が話しかけて来たけど、正直俺は今機嫌が悪い。
原因はお分かりであろうがこいつだ。
人前で堂々とキスなんかしやがってこんちきしょう。
俺は慶の呼びかけに短く応える。
「ねぇ怒ってる??」
「別に」
怒ってますよ?もちろん。
「ねぇごめんって伊澄、悪かった、な?な?ごめんって、な?」
ちょっと焦ったのか「な?」が多い。
隣で膨れる俺の肩に手をあてて慶が言った。
「べ、別に怒ってないし…
で、でもお前、人前すんの…恥ずいからっ!
や、やめろよな…」
「うん、ごめんね?」
悪いが俺はそこまで怒りを引きずったりはしない。めんどくさいし。
ま、こんなに謝るんだし、一言言ってやれば次からはやんないだろうしな。
「いいって、気にしてないk…」
ぐいっ
「!?!?!?!?!?!?」
急に体が左に引っ張られた。
俺は一瞬なにがあったのかわかんなかったけど、直ぐにわかることになった。
暗くて少し埃っぽい、ここは用具室だった。
だいたい大掃除の時のワックスとかモップとかが置いてあって、普段は殆ど使われていない場所だ。
このワックス、結構匂い強かったんだっけなぁ…
なーんて呑気な事を考えている場合じゃない。俺はさっき慶に注意したばっかで、
それなのにこいつ…
こんなとこでなにしようってんだよ…
「お、おい、なにすんだよ…」
「………………」
黙りな慶に少しイラッときた。
「おいってば!慶!なんなんだ…んんっ!」
両手を掴まれ、壁に押し付けるように慶がキスをしてきた。
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