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082.怖い
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慶side
伊澄に優しくキスをした。
これからやるんだけど正直言って、俺も怖い。別にそーゆーのが怖いんじゃないけど、
ただ、少し間違えたらすぐに壊れそうな伊澄をもし傷つけたらって考えたら怖い。
俺は少し戸惑ってた。
伊澄にいいよ、って言われた時。
だってすでに壊れそうだったんだ伊澄の表情は。
きっと昔の記憶を思い出したんだと思う。
そしたら、俺の予想は的中。
涙を流し俺にぎゅっとつかまって、伊澄が昔の事を話しはじめた。
塾の帰りに話しかけられた若い男に襲われた。
狭くて暗いところで裸にされた。
嫌なのに嫌って言えなかった。
泣きながら言ってた。
俺だってやるのは怖い。
だけど伊澄はもっと怖いんだよね…
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