アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
便利屋と情報屋【2】※R-18
-
自室のシャワーで汗を流して体を綺麗にしたら、いつもの服に袖を通して、さっさと基地を出た。
情報屋さんのお店は割りと近くで、すぐに到着する。
いつも通り、3、2、2、1の順番で扉をノックすると、ガチャっと鍵が開く音がした。
「お邪魔しまーす!情報屋さん、元気ー?」
「おかげさまでね。元気ですよ。今日はどんな情報が?」
銀色の長髪にかっこいい眼鏡。顔はもっとかっこよくって、ちょっと憧れの存在であるこの人は、僕専属の情報屋さんだ。
「うーんとね、次の仕事が暗殺なんだけど…」
「あぁ、ストレン家の令嬢ですか。女性にも容赦ありませんね」
「もう知ってたか〜。依頼だから仕方ないじゃん!」
「まぁ、それがあなたの仕事ですものね」
そう言って、情報屋さんは僕をテーブルに招いた。席につくのが交渉開始の合図だ。
「では、具体的にどんな情報がお望みですか」
「決行は10日後。その日の屋敷の警備の数とターゲットの居場所。欲を言えば、就寝時間まで教えて欲しいなぁ」
「かなり先の話ですので高くつきますよ」
情報屋さんの情報で間違いだったものは今まで1つも無い。売り文句は正しい情報を望むだけというのだから、かなりの自信があるんだろう。だけど、本当にハズレ無しの百発百中。しかも、未来の情報まで売ってくれる。それも外れたことは無い。一体どんな種があるのか本当に不思議なんだよね。
そんな凄い情報屋さんは、この業界では引っ張りだこのはずなんだけど、今は僕にしか情報を売らないって契約を結んでるんだ。それもほぼ無償で。
「少し待っていてください」
情報屋さんは上等な羊皮紙に万年筆で情報を書き始めた。いつもこの方法で情報を手渡してくれる。きれいな字だからとっても読みやすい。書き終えたのか、丁寧に折りたたんでテーブルの中央に置いた。
「恐らく、この情報が正しいはずです」
「わーい!ありがとう!助かるなぁ」
「では、お代ですが…」
「あー、うん。どうすればいい?」
「今から、明日の朝まででどうでしょう」
ニッコリと笑っているが、笑顔の裏には獲物を狙うような冷たい気配を感じる。
「今からってまだお昼だよ?」
「あなたが予定を空けていることは把握済みですからね」
「あははー、やっぱり?」
正確で未来予知付きの情報をほぼ無料で僕に提供してくれる理由は、至極簡単なことだった。僕はこの人に身体を売っているだけのこと。初めて、その条件を聞いた時、耳を疑ったけど、今もう慣れてしまっている。
「シャワーは浴びますか?」
「ううん!入ってきたから大丈夫!」
行為をするのは2階の寝室。寝室の扉を開けると、いつもの…情報屋さんの匂いでいっぱいに満たされる。
「…喰」
ふと、名前を呼ばれて情報屋さんの方に顔を向けると、顎を掴まれ、半ば強引にキスされる。
「…ん、…ふ…ぁ…っ」
情報屋さんはキスが上手い。勿論、それ以外も色々上手いんだけど、情報屋さんのキスは異常なまでに気持ちが良いのだ。
「……は…」
長くて深いキスが終わり、銀の糸が僕と情報屋さんを繋ぐ。顔を上げると、理性の無い野性的な目で見つめられる。
「…情報屋さん、服脱ぐから待っ」
言い終わらない内に、ベッドに押し倒される。
「ちょ、情報屋さん…?今日どうしたの?」
「久しぶりなものですから。…すみません。今日は理性効かないかもしれません」
そう言って、情報屋さんはまた僕にキスをする。その最中に、器用に服を脱がしていく。
「っは、ぁ…ほんと、今日…飛ばしてくるね…」
「……」
「情報屋さ…ひぁっ」
容赦なく首筋に噛みつかれる。噛まれたところを、今度は舐められる。鎖骨、喉、耳など様々なところを愛撫される。
「ひっ、まっ…て、んん…っあ、…ぁう、」
「…シャンプーの良い匂いですね」
「ぁ…」
耳元で低く囁かれる。耳が甘噛みされる。
「っ、あ」
情報屋さんの長くて綺麗な指が、僕の胸からお腹にかけてをゆっくりなぞっていく。
ゾクゾクが止まらない。ビクビクと体が跳ねる。
「…喰。顔が蕩けてますよ」
「は、ぁ…」
相変わらず、情報屋さんの指は肝心なところに触れなかった。いつものことだ。情報屋さんは言わせるのが好きなんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 76