アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
便利屋と白鳥【10】※R-18
-
あぁ、名前を呼びたい。
僕の言葉に驚いて目を見開く貴方の名前を呼びたいのに。
「…喰…!」
「んぁ…!ずるい…っ!ずるいよ…ぁ…っ」
「……」
「僕は、貴方の名前も知らないのに…っ!僕は…ぁ、好きって言うことしか出来ない…!」
情報屋さんに抱きついたまま、今まで言わなかったこと全部垂れ流した。喘ぎ声も混ざってるけど。
駄目だ。頭、くらくらする。気持ちよくて、くらくらする。ブレーキが効かない。頭ん中、全部情報屋さんのことでいっぱいになる。これが恋人同士のセックスか。こんなの、会う度にしてたらおかしくなっちゃうな。だから、僕はやっぱりほんとの恋人にはなれない。
「はぁ…!情報屋さんっ、あ!好き!す…っき!あ、あぁ!い、イク…!んぁあ!イっちゃ…っ!」
「喰…!私も……っ」
「ぁああっ!あつ……!奥…っ、きちゃ…あ!らめ、ぁあ…ぁ…っ!」
チカチカ、くらくら。駄目だ。ほんとに、もう、だめ。奥に、来てるから、熱くて、幸せなやつ。
僕は全部出し切ると全身の力が抜けて、情報屋さんに思い切りもたれ掛かった。まだ身体がびくびくして、どうにかなりそうだった。
「…あ、ぅ…情報屋さん…、すき…っ、すきだから…」
「…ありがとうございます。喰」
僕を支えながら、頭を優しく撫でてくれる情報屋さん。
なんだか、疲れたな。瞼が重い。
僕はまだ眠りたくなかった。だって、まだ情報屋さんから好きって聞いてない。
聞いてない、のに、眠くて…仕方なくて…。
あぁ、終わってしまう。
「…おやすみ、喰」
情報屋さんの優しい笑顔を最後に、僕の意識は夢の中に落ちていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 76