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届かない片想い*knzm *kn←sp
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ショッピ目線
俺とコネシマさんの居る食堂に明るくはずだ声が響く
「シッマ!」
その声を聞いてコネシマさんは見たことの無いほど優しく、愛おしそうに微笑みかける
「おう、なんや?」
ああ、そんな顔をしないで欲しい
そんな幸せそうなコネシマさんの笑顔に酷く胸を締め付けられる
そんな俺の事など気に停めず目の前で2人だけの世界を作っている
「はいはい、先輩達イチャつくんなら部屋でしてくださーい」
そう茶化すように言えば、ゾムさんは顔を真っ赤にする
そんなゾムさんの腕を愛おしそうに引きコネシマさんは席をたつ
「そやな、じゃあ、ショッピくん話の続きはまた今度な」
そう言い2人は食堂をあとにした
そして俺は食堂にひとり取り残される
ああ、まただ切なくて胸が痛くて泣きそうになる
この胸の痛みも想いの名前も俺は知っている
そしてこの想いが叶わないことも
ずっと好きだった
それこそゾムさんとコネシマさんが出会う前から
ずっとずっとコネシマさんのそばに居て、
ずっとずっと追いかけてきた
なのにこの想いは届くことは無い
もし、ゾムさんより先に想いを伝えていたなら違う未来があったのだろうか?
そんな女々しいことを考えたってきっと答えはわかり切っている
きっとゾムさんがいなくたってコネシマさんは俺の事など見てはくれない
けどこの想いを捨てることも出来なくて
ただただ痛みは、苦しみは、増してくばかり
ああ、こんなことならコネシマさんに出会わなければ良かった
恋なんてしなければよかった
そんな想いと共に流れ落ちるこの涙を拭ってくれる人はどこにもいなかった
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