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声をかけてきた男は俺を襲ってる男の携帯を強引に奪い、落とし粉々になるまで踏みつけた。
「あぁー!何するんだ!てめぇ!」
「すみません、お前みたいなクズの携帯に大切なデータはないと思ったので壊しました!」
「てんめぇ……」
「アハハ、帰ります」
男は帰ろうとするが、男どもに捕まり殴られる。
「痛ったぁ……暴力反対。あ、そうだ……これ、警察に届けますね?」
男がスマホの画面を見せると、男たちはその場から逃げていった。
助かった……お礼を言おうと体を起き上がらせ男の顔を見る。知ってる顔でビックリした。
「えっ、翔空……」
「ごめんね、あずさ。遅くなって」
「なんでとあが……」
「いやー、たまたま大学の帰りに梓を見たから声かけようとしたんだけど、なんか男に連れていかれてるから心配で。さっきの男たち、可愛かったり美人の男を襲って脅す常習犯で俺の大学の先パイもその被害にあったみたいで、一時期噂になっててさ。様子を見に行ったら梓襲われてるし、発情状態ならいいかなって思ったけど顔色悪かったし、ヤバいなって思って助けた」
「いやいやいや……ヤバいと思ったら早く助けろよ。気持ち悪かったんだから」
「ごめん、ごめんね」
ギュッ。翔空の香りに包まれる。
「そういえば何か急いでた?」
「え?」
「見かけたとき慌ててる感じがしたし……」
あ、忘れてた。清水さんと会う約束で伊織先生のところに行かなきゃいけなかった……
でも今、半分発情状態。このままの体で行きたくない。
「とあ、今から大丈夫……?」
「ん?……あ、あぁ、大丈夫だよ。ホテルでいい?」
「うん、お願い」
翔空は察知してくれたみたい。俺はそのままとあとホテルに行き、欲に溺れた。
行為の後、とあが『家はホテルの近くだから家に帰って車で先生のところまで送るよ』と言ったので重たい体を動かし、車で伊織先生のところまで送ってもらった。
「ごめんね、助けてもらった挙句送ってもらって……」
「いいよ。もし歩いて帰るなら呼んで、送ってあげる」
「大丈夫、自分で帰る」
「遠慮しないでいいから。俺、前言ったこと本気だから」
前言ったこと?何だっけ……
「セフレやめて付き合うって話」
「あれは断ったはず……」
「もう一度考えて。じゃあね。」
そういうととあの車は走り去っていった。
特定の人を作ったって、相手を傷つけるだけなのに……
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