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黒い車の後部座席のドアの前に立つ。外からは見えないように出来ているものを使っているのか、窓ガラスから清水さんの顔は見えない。
でも必死に清水さんの姿を見ようと、車に向かって手を振ってみたり、『コンコン』と窓ガラスを叩いてみた。
すると。
「……何だ。こんなところで何してる」
清水さんが出てきたと思ったら、窓を開けあくびをしながらはなしかけてきた。
目にはクマが見えて、不機嫌そう。寝不足なのかな……?
「あっ、いや……たまたまここに来て、染谷さんが来たから清水さんもいるかなぁって……」
顔を見ただけなのに……何かドキドキする。自覚したからかな……まともに見れないよ!
「……今日、暇か?」
「えっ……?」
突然の清水さんからのお誘い。
え、え、ど、ドウイウコト?『今日、暇か?』その答えにはYesだけど……暇だったら何ですか!?
「暇じゃないならいい……一人で寝るから」
一人で寝る?俺がいなかったら一人で寝るとはどういう……?
「ひ、暇ですけど……」
「じゃあ乗れ」
「え、いや、は?全然理解できてない……」
「しなくていい。いいから乗れ」
「えっ、ちょっ……!?」
清水さんの誘いの意味も分からず、困惑していると強引に車に乗っけられ、帰ろうと思って車から出ようとした瞬間、染谷さんが帰ってきてしまいそのまま連行されてしまった。
約20分後、染谷さんから声がかかり降りた先は。
「家?」
「ここが純佑様の仕事場兼現在の家です」
屋根は茶色く、壁はクリーム色の普通の一軒家だった。
「ここに住んでるの?」
「今はな。家が広すぎて居心地悪いんだ。これくらいがちょうどいい。」
「純佑様のご自宅はこの広さの10倍はあります」
前に一度行ったことあるけど、あれが普通の一軒家の10倍!?普通の一軒家が10個ある広さってことだよな!?
清水さんって実はお金持ち!?別世界の人間だとは思っていたけど……
「染谷、しばらく休む。仕事が来たら明日以降と伝えろ」
「かしこまりました」
「来い」
また清水さんに強引に引かれ、清水さんの仕事場兼家に入ると、あまり物が置かれていなかった。
あるのはベッドとテレビ、パソコンと仕事の資料らしきファイルと小さな冷蔵庫だけ。
「最近になってここで仕事を?」
「いや、半年ぐらい前。広すぎる自宅で仕事がはかどらなくて、気分転換に家を見てたら欲しくなって買った。でも最近は家にいることが少なくてあまり使っていなかったがな」
欲しくなってすぐ買えるところがすごいんですけど……
「そ、それより……何で俺を呼んだの?」
「あぁ、ぐっすり寝たくて」
「はっ?」
「最近忙しすぎてろくに寝てないんだ。だから」
「・・・全然意味がわからないんですけど」
「とりあえず寝かせろ」
意味も分からずなぜか押し倒され、襲われるかと思えば俺の胸に抱きついてきた。
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