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何これ、ナニコレ。何でベッドに寝転がったと思えば、こんな状況になっているわけ……
「し、清水さん……?あの、一体何を……」
「スゥスゥ……」
ん?スゥスゥ……?え、まさかの寝てらっしゃる?
トントン……叩いてみたけど応答なし。
「清水さん、起きてください」
問いかけてみたけど反応なし。揺さぶっても起きない。
うそぉん……起きるまでこのままかよ……
動こうとしてみたけど、清水さんは意外と体が大きい人だから、か弱い俺の力じゃ全然非力で。
助けを呼ぼうとしたけど、染谷さんも忙しいみたいで呼んでも来ない。
この後どうしよう。夕飯はなくても大丈夫だけど、明日の授業までには起きるかな……
さすがに起きるだろう、今から大学の時間まで12時間以上あるんだから。
でもその間、俺は何をしてようか。携帯はポケットに入ってるから出せないし、他の荷物は染谷さんが持ってるし……動けなくて何もできない。
コンコン……ノックする音が聞こえたので返事をすると染谷さんが入ってきた。
「……お邪魔でしたでしょうか……」
「いえ、助けてください」
この光景を見て何を思ったのか出直そうとする染谷さん。
出直すのは良いけど、その前に助けろよ!と心の中で思いつつ丁寧に言う。
「……何撮ってるんですか」
「起きたら、寝る前はこのような状況だったと報告しようかと思いまして」
「しなくていいですから……」
染谷さんがスーツのポケットから小さいカメラを出し、この状況を報告するんだとパシャパシャ取り出す。
でも早く助けてほしい俺にとってはどうでもいいことだったので、助ける方を優先させるように言い、無事に解放された。
「最近ずっと仕事を入られてました。そのせいで寝不足に」
「仕事って何ですか?何してる人なんですか?」
解放された後、染谷さんとずっと話をしていた。好きな人のことは知っておきたいな……なんて勝手な好奇心で。
「仕事については言えません。純佑様から話すなと申しつけられてますので」
「言えないって……危険な仕事なの?」
「危険ではございません。でも時には危険なこともあります」
「そう、なんだ……」
危険じゃないけどたまに危険な仕事。
全然わからない……でも金持ちではある。
「清水さんは、好きな人いるのかな……」
知りたい。清水さんが好きな人いるのか、俺のことどう思ってるかとか。
「さぁ、私は純佑様の恋愛に口出しはしないようにしているので。でも……」
「でも……?」
「市川様のことは悪くは言っていませんでしたよ?」
悪くは言ってないってことは……良く言ってるんだよな……?それなら少し安心。
ホッとため息をつく。
「……ず……さ……」
不意に声が聞こえて清水さんかと思い、清水さんの口元に耳を傾けた。
するとまた引っ張られまたまたベッドの中へ引きずり込まれる。
「うぅん……」
え、ま、また逆戻りぃぃぃ!?
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