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キスして服を脱がせようとして、たまたま目に入った清水さんの背後にある本棚。
仕事の資料ばかり並べられたファイルとファイルの隙間から1枚の写真が挟まれていた。
少しだけ開けていた窓から風が入り込んでその写真が風によって吹き飛ばされ、床にヒラリと落ちベッドの近くに落ちた。
よそ見なんてするつもりじゃなかったのに、目に入って気になって拾って見てみるとそこには清水さんと知らない人との2ショットで。
そこには優しくその人に微笑む清水さんが映っていた。
それを目にした瞬間、俺の心は急激に冷えた。写真の清水さんの顔を見ればすぐわかった。
この人は清水さんにとって大切な人なのだと。
俺は清水さんから離れた。
「ご、めんなさい……恋人が……いるのにも関わらず……こんなことして……」
「…は?」
「も、もし……恋人さんとケンカして俺のせいで別れるようなことが……あったら……ごめん……なさい……」
俺にとって清水さんは大切な人だったとしても、清水さんにとってはただの迷惑な人でしかないから……
「あずさ」
「お、俺の言ったこと……気にしなくて……いいよ……だから……」
「あずさ!」
いつもより大きな声で俺を呼ぶ清水さん。その表情は怒っているように見える。
「俺はまだ何も言ってない。俺の話を聞かずに自己完結するつもりか?」
「だ、だって……」
「…ごめん。この写真の人のことはお前の発情状態が終わったときに話す。だから今は休め」
「…」
休めと言われても全然休めない。こういう時って不安要素があるとどうしても気になってしまう傾向がある。だからどうしても知りたい。
「おしえてほしい……」
「写真のことはまた後で」
「そっちじゃなくて……」
俺の気持ちに対して……なかったことにしたけど、でももし少しでも俺にチャンスがあるなら、振り向いてくれるなら……
俺の考えを察したのか、俺を引き寄せ耳元で囁く。
「その答えもまた後でな」
そう言った後、俺を膝に乗せパンツや下着など身にまとっているものを脱がせようとする。
「な、にするの……」
清水さんが何をしようとしているのかわからなくて、必死に抵抗してしまう。
「大丈夫、気持ちよくなるだけ」
「きもちよく……?」
すると先走りでべちゃべちゃになりながらも勃っている俺のものを優しく手で包み、上下に動かす。
「このままじゃ辛いだろ?力抜いて……息して……」
「……んやっ!だめ!触っちゃ……ぁん……」
「こっちも濡れてる」
先走りで零れた液が後孔まで垂れてしまって。それを清水さんが手で拭って後孔の周りに塗り付ける。
じれったい。指が入りそうで入らない。少しでも清水さんが力を入れれば、中へと入ってくることはできるのに、そうはしてくれない。
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