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「か、帰ってから……///」
「ん、約束な?」
「は、はい……///」
そう言うと店員は呼ばれた方へと仕事をしにいった。
さっきまでヤキモチやいてムスッとしていた恋人らしき客は上機嫌になって、ご飯を食べ始めていた。
「お待たせしましたぁ!唐揚げ定食です!」
恋人らしき客たちを見ていたら、結構時間が経ったのか、頼んでいた唐揚げ定食がきた。
「すみませんね。あの2人のことでご迷惑かけてないですか?」
「えっ?」
唐揚げ定食を持ってきたお姉さんが突然謝ってきた。
何でお姉さんが謝るんだろうか?
「ずっと見ていたから、迷惑かかっているんじゃないかと思って」
「あ、いえ……たまたま目に入っただけで……」
「あなた、初めて来たお客さんでしょ?あのさっき声をかけてきた店員とその客を見て、嫌がられる人も少なくはないから。それに勝手に客の恋人が嫉妬して、揉め事にならないか心配で」
「はぁ……」
「あ、ごめんなさいね。勝手に喋ってしまって。ごゆっくり」
話が終わるとお姉さんは行ってしまった。
「恋人…かぁ……」
もし俺が清水さんの恋人になったら、あんな風になるのかな。
『純祐』『梓』って……まぁ、清水さんはあずさって呼んでくれるけど。
「じゅん…すけ……」
『あずさ……』
んフフ……///
呼ばれたときのことを思い出す。自然と顔が緩んじゃう。
ハッ……いかん。一人でニヤつくのはおかしいだろ。
でも。
清水さんと付き合えたら、毎日嬉しくてニヤついちゃうだろうなぁ……///
お腹を満たした俺は清水さんの家に行くことにした。
どうせ自分の家に戻っても完全に発情が治まってないから、おかしくなったときに自分でも何をするかわからないし。
もしかしたら自分の意に反して、何かするかもしれないし。
それなら清水さんの家でおとなしく待っていた方がいいと思って、家に向かう。
「あ……」
不意に思い出した、さっきの伊織先生との会話。
『長年好きだった相手と結ばれるなんて』
『純ちゃんと梓くんのお父さんとの関係』
あれは本当にどういう意味だったんだろう。
長年?……ってことは清水さんは俺のこと知っていた?
初めて出会ったのはあの発情したときじゃなくてもっと前だったとか……?
父親と清水さんは面識があった……?
うーん……わからない……
わからなくてモヤモヤする。帰ったら聞いてみよう。
そんなモヤモヤを抱えながら家に帰ったけど、仕事が忙しいのか清水さんは夜の10時頃になっても帰ってくることはなかった。
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