アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-4-
-
すぐに終わるはずだったキス。なのにあの後……
「勃った」
「は?」
「このまま寝室行くぞ。染谷、作った朝食はそのまま冷蔵庫に。後で食べる」
「かしこまりました」
「いや、今食べます!おーろーせー!」
強引に寝室に連れていかれ、また……
「……あぁん!」
「ここ、気持ちいいか?」
「良くなんか……やだって……んンッ……」
最後までヤってしまい、起きたらおやつの時間になっていた。
「本当にありえない……優しい触り方をするくせに絶倫とか……」
「お前が悪い。可愛すぎるお前がな」
おやつが朝食って……文句は言ってるけど、空邪さんの作る料理はとてもおいしくて。
「おかわりください」
「お前、こんな時間にたくさん食べたら夕食食べられないだろ」
「昨日もろくに食べなかったの。寂しくて食欲減ってたし」
「…誘ってるのか?」
「どこが……」
「俺に会えなくて食欲減るとか……あずさ、もう一度抱いていいか?」
何回俺を抱いたと思ってるんだ、こいつ!
「俺を殺す気ですか」
「それくらい愛してる」
こ、この人は……
「お、重い……空邪さん、この人って昔からこんなに重い人ですか?」
「そういう感じではなかったと……」
「お前がおかしくさせた。責任取って結婚しろ」
「だーかーらー、何回言えば良いんですか……結婚できないでしょ?」
「養子として俺の籍に入ればいい。それか同性でも結婚できる国へ移住するか?」
こ、これだから金持ちは……
「俺は日本がいい。裕福じゃなくていい。普通の、ごく普通でいいから平和に暮らしたい」
多少金銭的に厳しくても、大学が忙しくても、みんなのように普通に恋愛して、勉強して、働きたい。
「…わかった。ならしばらく結婚はやめにしよう。だから今は『婚約中』ということで」
「え、ちょ……結婚するなんて一言も言ってない」
「でもちゃんと『考える』って言った。それって俺と結婚すること、頭にあるんだろ?」
「ま、まぁ……」
今の自分は純佑さんが大好きだから。その気持ちが変わらない限り、結婚してもいいかなって。
不意に思い出した。昨日のことで。
「あ、そうだ……昨日、勝手に純佑さんの服とかいろいろ、勝手に出してごめんなさい。後片付け大変だったでしょ……?」
寂しくて純佑さんの香りがするもの集めたは良いけど、そのまま寝ちゃって気がついたら綺麗になくなっていた。
どこに行ったのか見てみると、ベランダに大量の洗濯物が干されていて。
全て俺が出してきたものだった。
「気にするな。発情に近い状態で、寂しいと感じると自分の気に入った物の匂いを嗅ぐ習性があるらしい。染谷のときもそうだ」
「は、初めて知った……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 764