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ちょっとだけ嫉妬した。
純佑さんが俺以外の人にこんなに興味を持っていろいろ質問するなんて、思わなかったから。
「どうでもよくなんかない。俺はあずさの方が大事。ごめん、ヤキモチ妬かせたな。でも嬉しい。俺の気持ちが一方通行じゃないってわかって」
俺の手を優しく握り、ほほ笑む純佑さん。
フワッと香るフェロモン。本当にいい匂い……
「コホン」
「…あ。」
空邪さんの嘘くさい咳で周りを見ると、2人がこっちをガン見していて。
「失礼いたします。お飲み物はいかがですか?コーヒー、紅茶、麦茶、お水、オレンジジュースなどありますが……」
空邪さんが入ってくれたおかげで、気まずい感じにはならなくてすんだ。
空邪さん、ナイスフォロー!
それぞれが飲み物を頼み、話の続きに入った。
「…え、と……自己紹介はしたでしょ、大学は同じ……」
「あの」
俺が次に何を紹介したらいいのか考えてると、涼ちゃんが直接純佑さんに質問し始めた。
「何だ」
「し、清水さんはあずさのどこが好きなんですか?」
きゅ、急に!?涼ちゃん、いきなり攻めるなぁ……
「何個だ?」
「えっ?」
「何個あずさの好きなところを出せば、お前の気が済む?」
「清水さんがちゃんとあずさが好きって俺に伝わるまで、です。だから1つでも俺が納得すれば、気が済みますかね」
「わかった。少し時間をくれ」
「わかりました」
純祐さんはそのまま黙った。けど目線は俺の方に向いていて。
「あずさ、おいで」
「えっ、うん……」
俺を見て答えが出てくるのだろうか?
てか隣に座ってるのにおいでって……?
とりあえず立ち上がり、純祐さんの目の前に立つと。
「!?」
引き寄せられ、「乗って」と言われた。
の、乗って!?そ、それはどういう意味!?
「え、えと……」
「膝に乗って」
「で、でも……涼ちゃんたちいるよ?」
「いいから」
純祐さんの瞳に引き寄せられるように膝に乗る。
真っ正面からだから純祐さんの顔が目の前に。
ずっと見つめあっていると、純祐さんの手が俺の顔に触れる。
そして純祐さんが話始めた。
「あずさの笑顔が好き。柔らかくニコリと笑ったり、顔がクチャクチャになるほど万勉の笑みで笑ったり。
あずさの泣き顔はあまり好きじゃない。あずさが悲しそうにすると俺も胸がキュッと痛くなる。でも行為中のあずさの涙には興奮する」
「!?」
な……何言ってんの!?///そんな恥ずかしいこと言わないでよ!///
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