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あずさのムッとする顔。これはたまに見る拗ねてる時の顔。自分の恋人が他の人に持ったことによっての嫉妬。
俺も何度か経験がある。つかさが誰かと嬉しそうにしていると、ちょっとだけモヤッてする。俺のものなのに…って。
あずさの表情に気づいたのか、清水さんが優しくあずさに微笑み、声をかける。
2人だけの空間。ここで茶々を入れたいけどやめよう。俺だってつかさとの空間を邪魔されるのはイヤだなって思っちゃうし。
でも。
「コホン」
染谷さんが咳をして2人だけの空間は消え、2人も元の世界へと戻ってくる。
飲み物は何にするかと聞かれたので、遠慮したんだけどやっぱり引き下がれなくて、俺はお茶を頼んだ。
飲み物がきて再び話へと戻る。
あずさが何を話すか迷っているので俺は清水さんに会ったら聞こうと思っていた質問をする。
「し、清水さんはあずさのどこが好きなんですか?」
結婚したいと思うほど好きなら、俺の前で言えるはず。言えなかったらあずさとの交際を認めない。
……って本当に親の気分だ。大事な幼馴染だからこそ心配……てか俺、過保護すぎ?あずさに執着してるの?
いろんなことを頭で考えてると『何個答えればお前の気が済む?』と言われた。
何個とか言われても……とりあえず、あずさが好きってことがわかればいいかな……と思い、そのまま伝える。
時間をくれと頼まれたので了承し、答えを待つ。
考えながらもあずさをじっと見つめる清水さん。見てるだけで答えは出てくるのだろうか?
するとあずさを呼び、そのまま膝に乗っける。
あ、あの……考える時間であってイチャつく時間を設けたわけではないんですけど……と思いつつ、2人の様子を伺う。
またもや、2人の空間。何してるんですか、と突っ込みたい。
でも大学にいるときの俺らも同じようにあずさの目の前でイチャイチャしてるんだよな……と思ったら何も言えなくなって、見てるだけしかできなかった。
清水さんはあずさに触れながら、話し始める。
「あずさの笑顔が好き。柔らかくニコリと笑ったり、顔がクチャクチャになるほど万勉の笑みで笑ったり。
あずさの泣き顔はあまり好きじゃない。あずさが悲しそうにすると俺も胸がキュッと痛くなる。でも行為中のあずさの涙には興奮する」
その言葉を聞いてあずさの顔が徐々に赤くなってくる。
「ば、バカじゃないの!?な、何でそんな恥ずかしいこと、サラっと言うんだよ!///」
あずさの照れた顔は見たことないわけではない。
でもいつもどこか遠慮がちのあずさが、こんなにもリアクションするのを見たのは初めてに近くて、驚きを隠せない。
でも。
どこか嬉しそう。照れてプンプンしているのに、ちょっとだけ笑って見える。
「それはわかります。好きな人の笑顔見てムラッとするように、俺の下で泣きながらも必死に抱きついてくる姿をみたら興奮しますよねぇ!」
……ん?今の発言はつかさ、間違いなくつかさだよな……
そう思って隣のつかさを見てみると、さっきよりもテンション上がってて目がキラキラしていてこっちを見ていた。
……いや、ただ見ているんじゃなくて、飢えた獣のようにギラギラ、俺を襲いそうな目をしていた。
うわぁぁ……お前って本当は飢えた狼なんじゃねぇの……こんなときにまで発情とか、マジありえねぇ……
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