アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-6-
-
決心し口いっぱいに水を含む。
少しだけ開いている梓の口を指で少し開き、熱い唇を重ね少しずつ水を梓の中へと流し込んでいく。
ゴクゴク……
「……ッ……ゴボゴボッ……みず……みず……」
「…」
何度も何度も。求められては水を含み、梓の元へ運んでいく。次第に水は無くなり、あと一杯で終わってしまう。
眠っているとはいえ、梓と唇を重ねられることはもう終わりとなってしまう。
水を取りに行きたいがいつの間にか、服の袖をつかまれていて身動きできない。
強引に離すこともできるが、こんな無意識に甘えられていると思うと、離れたくないと思ってしまう。
水がなくなってもまだ欲しいと口を開いたまま。
俺はその口を塞ぐ。もう水はない。でも欲しがる梓。
こんなこと許されると思ってない。でも抑えが効かない。一度触れたら崩れてしまう。抗ってもムダ。俺は梓に勝てない。
水を欲しがる梓は俺の口の中の水分まで奪う。
水を持って来なければいけないのは、頭ではわかってる。
でも今は……このキスに酔いしれたい……
梓に水分補給と言う名のキスを終えると、満足したかのように本人は眠っていた。
嬉しそうな笑顔。起きていたらもっと可愛いんだろうな……と思いつつ、近くにある椅子に座ろうとする。
ん……?何か下半身に違和感があると思い、見てみると。
・・・勃ってるし。
普通ならすぐ気がつくのに、何で気づかなかったんだ。
それくらい梓にき……水分補給することを懸命にやっていた、ということなんだろうか。
久しぶりに帰ってきた家でこんなことはしたくない。
でも耐えるなんて無理だと思った俺は、誰にも気づかれないように慌ててトイレに行ったのだった。
用を済ませ、部屋に戻って梓の様子を確認すると、苦しそうに眠ってる様子はなく、額に手を当てると少しまだ熱いが、熱が下がっていた。
コンコン……
ドアをノックする音が聞こえて開けると、母親で。『伊織くんが来ている』と知らせてくれた。
伊織を部屋の中に入れ、梓を診てもらった。
「…純ちゃん、梓くんに手を出してないよね……?何か純ちゃんの機嫌がいい気がするのは俺だけ?」
「手は出してない。機嫌はいい」
これは事実。『手』は出してない。
「怪しい……何したの?純ちゃんが機嫌がいい時って大体梓くんが関係してるんだから!」
…否定はできないな。傷つくことは多いが、梓がいると、少し緩んでしまうし。
……後で説教されるのは面倒くさいから、今白状しておくか……
「水分補給をした」
「どうやって?」
「口移しで」
「どのくらい?」
「梓がいらないって言うまで」
「むっつりスケベ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
132 / 764