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需要のないパワー
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「・・・はい?」
聞き間違いかな?
「だから、今ここには俺しかいねーから、身体で払えば俺が見逃してやるっつってんだよ」
「・・・・・・はいぃ??!」
聞き間違いじゃなかった\(^o^)/
<***>
でも、よくよく考えればさ、この『身体で』って、肉体労働でって意味かもしれないよな?
だって俺も893も男だし。
「あぁーのぉ、つかぬ事をお伺いいたしますがぁ・・・その、身体で払うってその具体的には何を・・・」
「具体的にはって・・・」
そう呟くように言うと、男は顎クイしたままだった手をそっと滑らせると、俺の唇に触れた。
「こういうことだよ」
・・・あれ。
待って。
何で目の前に男の顔が。
何で唇が生温かい・・・?
「・・・!!!!?!?」
ちゅ・・・、とリップ音がして、ハッと我に返った。
混乱してすさまじいパニック状態だったけど。
「な、ななななな何を・・・!!?」
「何って・・・キs「うわぁあああああああ!!!?」」
すげえ被せ気味に絶叫してしまった。
だって今キ、キ・・・キスって言おうとした!?
いや、うっすら分かってるけども!!!
でも自覚しちゃダメな気がする!
相手男だし、何より
「お、俺のファーストキスがぁああああ・・・」
初めてだったのである。
マジで。
何というか、こう初めてのチューって、もっとこう・・・夢を抱いていたんですけど・・・。
何で初めてがこんな怖い男なんだ・・・ふざけんなよ・・・。
「・・・初めて、か・・・そうか・・・」
男がそっと囁く。
「心配すんな・・・俺、も・・・初めてだったから・・・」
は・・・?
いや、何でちょっと恥ずかしそうに頬染めてんだよ。
お前が初めてだろうが知ったこっちゃねえんだよ、何が心配すんなだよ、お前か?お前の頭を心配すればいいのかクソ。
「な、何で突然そんな感じになったし!!あの、ホントマジ、俺男だし!!!身体で払うって・・・絶対ないから!!!!」
「あ・・・お前・・・」
俺は変な雰囲気になりつつあった空気ごと、男を振り切って全力で走った。
逃げた、の方がよかったかな。
だって、あそこにいたら危なかっただろ。
何か、貞操的なモノが。
乱暴されるところだっただろ。
・・・エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!
ガチャン!バタンッ!!
久し振りの我が家である。
駆け込んだわ。
気付けばもう夜遅いし、混乱してるし、全力ダッシュで疲れたしで、そのまま俺は眠りについたのである。
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