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爽紀sid
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「はぁ~」
やっと終わった。部活に入る気のない僕にとって、部活動紹介は苦痛でしかない。
でも、今からはさらに苦痛なことが…
「はぁ~」
「ん~?どうした~?ため息なんかついて~。老けるぞ~!!」
「うわ!びっくりした…」
「えっ!こっちがびっくりだよ。あ、でも俺が悪いのか…急に後ろから声かけられたら誰でもビビるよなww」
「……あ、あの…どなたですか?」
「ん?俺、今日からここ1030号室で生活する雪村和希(ゆきむら かずき)。よろしく。んで、お前は?」
「あ、ぼ、僕も1030号室です。乙姫爽紀です。こんな僕でよければ、こちらこそよろしくお願いします。」
今から、全然知らない人と寮生活しなければいけないのだ…
とりあえず、不良っぽい人じゃなくて良かった。
「同期だから、敬語じゃなくても…」
「はい。」
「ww堅苦しいな~wwまあ、いいわ。そうきか…お前あの人と同じ名前なんや~羨ましいな~。」
「え?」
「お前、まさか知らんの?」
「あの人って誰ですか?」
「マジか…お前本当に知らんみたいやな…あの人って言うのは、演劇部の桐島そうき先輩のこと、俺の憧れの先輩!」
「桐島そうき先輩………あ、部長さん!」
「そう!!同じそうきとか羨ましいな~」
「いや、でも…同じ読み方でも漢字が違うと思います…。」
「先輩は奏でる輝きで奏輝なんだけど…」
「全然違います。そんな素晴らしい名前じゃないです…僕は…爽やかと風紀の紀なので…」
「へ~でも読み方が一緒なだけで羨ましいわ。」
「あの、なぜ憧れているのですか…?」
「立ち話もなんやし、中に入ろうよww」
「あ、そうですね。すみません。気づかなくて…」
「いや、いいからww」
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