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「お待たせ。」
短パンとTシャツでキッチンに戻ってきた小夜は、冷蔵庫を覗きこんだ。
「風見さん、もうちょっと飲む?」
「んー、貰おうかな。」
「じゃ、乾杯しよ。」
ツマミにとナッツの缶も一緒にとりだして乾杯した。
「手土産、何を持っていったらいいかな?」
「手土産?あぁ、うちに?」
「そう。緊張する・・・。」
そう言って小夜は、ビールの缶を縁を人差し指でくるくると撫でだした。
そのエロい指の動きに目が離せない。
「大丈夫、みんな優しいから。んー、じゃあ、プリンでも買っていくか。」
「うん。」
「うちの家族がみんな好きなプリン屋さんがあるんだよ。行く途中で寄って買っていこう。」
「わかった。」
グイッとビールの残りを空けると、立ち上がった。テーブルの小鉢をシンクに持って行き、サッと水で流す。
手を拭いて振り向くと、目を潤ませながら見上げる小夜がいた。
「ん、どうした?会うのが怖い?」
胸にしがみついてきた小夜の背中をトントンとあやす。
首を振って否定する小夜の顎を捉えてあげさせると、優しく次の言葉を促した。
「あのね。」
「うん。」
背伸びをした小夜が俺の左耳へ囁いた。
「・・・今日のレッスンはしないんですか?せんせ。」
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