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嘘つき
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「なんでまこっちゃんがここにいんの?」
わかってるはずなのに尋ねてしまう。
まこちゃんはすこしむすっとした顔で
けどすこし安心したように
「お前がぶっ倒れるからだろうが。迷惑かけやがって、」
なんて言った。
迷惑だっただろうな、
こんな俺をここまで運んでくるの絶対辛かったはずだ。
大人の男だって高校生の育ち盛りの男を担ぐのは容易なことではないはずだから。
「ごめんなさい…。」
ふと口からでてきた言葉。
「謝ることはねぇーよ。これからはもうちょい体調管理気をつけろ?」
なんてまた気を使わした、
なにやってんだ俺。
もうよくわかんねぇ。
「わかったわかった、ほんまごめんな迷惑かけて、これからは気をつけまーーす!」
もやもやした気持ちを押し隠すように
明るく言う。
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