アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
拉致
-
ガッ…
フラッ…
俺は一瞬頭が白くなり、俺は床に倒れ込んだ。
どれほど強く殴られたんだろう。
「ハッ…何だこいつ。危機感全くねぇーじゃん。
簡単すぎて楽しくねぇなぁ」
ツーーーー…
頭から何か冷たい液が垂れてきた。恐らく血だろう。ていうか、人を殴って楽しくないって何なんだこいつ!
俺は誰かに助けを求めるためにめまいをしながらどうにか立ち上がった。しかし、俺の周りには4、5人ぐらいが囲んでいた。
『何…だ…お前ら…、俺になんの…用…だよ…。』
俺はただ意識を失わないように頑張るしかな
かった。
「おー、かなり強く殴ったんだけどなー。」
「すげーじゃんお前。もう一発やったらどうなんの
かなぁ」
そう言った男は腕を巻きながら俺に近づいてきた。
はっ…はぁ…はぁ…はっ…はぁ…
俺に男の影が重なった。恐怖が混ざった息切れは
俺をより一層怖がらせる。
バッ…
男が高く拳を上げた。俺は反射的に両手で顔を
覆った。
殴られるっっ!!!
「おい!お前ら何してんだ!」
誰かの声がした。
良かった……。助かった…。
「何傷つけてんだよ。古川に殺されるぞ。まぁ、
俺には関係ねぇけどな」
え?
そいつはさっきぶつかった奴だった。俺が危ないと思った奴だった。
ハッ…
なんでこんな時だ勘が当たるんだよ。
『ひっ!!!』
男は俺の頭に手をのせた。そして、顔を近づけ、
「ごめんねこんな事して。これを指示したのは俺
じゃないよ。俺よりも怖くて権力を持ったぼっち
ゃまだからさ。」
『はっ…だれ…?』
「あとから分かるよ。楽しみにしておいてね!」
『あ…あっ……や…やめ…ろ…。やめっ…』
「あっ、俺お前のこと気にいったからたまに遊びに
行くよ。じゃ〜ね〜」
俺はその時改めてこいつがやばいと気づいた。
そして、俺の願いは叶わず、俺の顔に布を被せ、
俺はそのまま気を失った。
翔馬……助けて……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 22