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誕生日 Ⅱ
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「大和 家まで送ってくぞ⁇」
「ありがと佑司君
でもトレーニングがてら走って帰るから大丈夫」
「じゃあ 僕 下まで一緒に行く」
靴を履いた俺の後ろで 凌もいそいそと靴を履きだした
「エレベーターまでな⁇ 寒いし、外には来るなよ⁇」
「うん」
準備出来たと言わんばかりに立ち上がり 笑顔を向ける凌
数時間前の行為が後ろめたい俺からすると、その顔は直視し難い
「おじゃましました」
「行ってきまーす」
「おう また来いよ 凌は気を付けるんだぞ⁇」
「はぁい」
エレベーターに乗ると 当たり前の様に腕を組まれる
誕生日パーティーの後だからか、凌は鼻歌を歌っていて 俺が頭を撫でると 嬉しそうに俺を見上げて笑っている
可愛い
凌より可愛い人って この世にいるのかな…⁇
小さい時からずっと凌を見ているから、クラスの奴らに アイドルのあの子が可愛いとか 女優のこの子が綺麗とか言われても、いまいちピンと来なくて いつも首を傾げてしまう
そんな俺を見る度 皆に「お前の目は肥えすぎてるから 少しハードルを下げろ」と言われる
そんな事言われたって 自分の意思ではどうにもならない
いっそのこと凌に恋人が出来て 少し離れたら、俺の価値観も変わるのかな…
「大和 今日来てくれてありがとう」
「ん⁇ ああ…俺達も17か…」
もう いつ凌に発情期が来てもおかしくない
今まで 色んな妄想をして来ていた
昔は絶対守ってやるって思ってたけど 最近は自分の理性が勝てるのか、例え俺が凌のフェロモンを感じなかったとしても とても自信が無い
「発情期…気を付けないとな…」
「うん…でも 大和がいてくれるもん」
「…あのな 確かに俺には お前のフェロモンは効かないかもしれないけど、もし万が一にも俺がお前の事襲ったらどうすんだよ⁇」
「え⁇ 良いよ⁇」
凌がそう発した時 丁度エレベーターが下に着いた
でもあまりの衝撃に 俺は動く事が出来ないでいた
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