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「ケホッ」
なんだか体がだるい
まぁいいか
朝食は食べずに木城の問いかけにも
聞こえないふりをして家を出た
~
教室まで後少しなのに
足が動かない
「ゲホッ、はぁ」
「あれ?イチトさん
おはようございますニコッ」
「サ、チ?」
「また、寝不足ですか?」
返事をするのもだるくて
視線だけを送ると
急に真顔になり
「イチトさん、顔色悪いですよ
大丈夫ですか?保健室行きましょ」
そこでフッと意識が途切れた
~
目を開けると見慣れない
真っ白な天井があった、保健室か?
先生は今日は、出張の筈
まだ覚醒しきれていない
体を起こそうとすると
足に何かが乗っているのが分かった
「ッ……」
声を出そうとするが
声が出ない
仕方なく乗っているコイツを
起こそうと緩く揺すると
「はっ、えっ?
イチトさん大丈夫ですか?
急に倒れるからびっくりましたよ」
と焦ったように話し始める
俺は声が出ないことを
身振りでなんとか伝えると
「ちょっと寝ていてください」
といって走って行ってしまった
あぁ髪乾かさなかったからか?
そう言えば俺は体が弱かったっけ?
(ね、む……)
あぁ気分は悪いはずなのに
意外にもすぐに眠れた
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