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「背中いたい……」
ここどこだっけ?確か……昨日は…風邪で倒れてサチの家に泊まって
あれ、そう言えばサチは?
ずっ寝ていたからか、固まっている体を無理矢理起こしリビングへ行くと案の定、サチがいた
「あっおはよう、イチト」
学校では敬語だったのに、ここではタメなんだなと思いつつ返事をした
「おはよ……えと……昨日は、その、有難う…」
有難うだけでも俺にとっては少しむず痒くて、視線を落としてそう言うと、
「どういたしまして、食べ終わったら温度確認するからね?」
「?あぁ、何作ってんの?」
と、椅子に座りながら言うと
「パンケーキ、甘いもの好きだろ?」
何で知ってるんだ?と思っていると
「だって俺があげた飲み物、美味しそうに飲んでただろ」
と、人の心を読んでるみたいに返してくる
「それだけでよく分かったな」
苦笑しつつそう言うと、パンケーキを出てきた
「飲み物は何がいい?オレンジかリンゴか牛乳」
「牛乳…」
そう言うとすぐに入れてくれた
一口食べると美味してくて、やっぱり甘い方が美味しいと思った
パンケーキを食べ終わった
「ご馳走様、」
そう言って、時計を見ると10時を過ぎている
「あっえ?おい今日何曜日だ?」
「安心して、学校は休むってもう言ったから」
「えっ?なんで?お前まで?」
「だって風邪の時って一人じゃ寂しいじゃんそれに昨日みたく倒れたらヤだし」
こいつなりの優しさだろうな
そうだ、圭介に連絡を…
いや通知来すぎだろアイツ何回掛けたんだ?
電話やらなんやらの通知が鬼のように来ていた
〜li〇e上で
「悪い、風邪で休む」
「大丈夫?そっち行こうか?」
「安心しろ大丈夫だ」
「安静にしてちゃんと寝ててね」
返信早いな……
~
「イチト、イチトこっちここ」
ソファに座って、自分の膝に座れと言ってくるそれを、無視して横に座ると、
「そこじゃなくて、ここだろ」
「うわっ、えっ?」
持ち上げられて無理矢理乗らされた、力凄いなと思いつつなんでまだ余白があるソファで…と思っていると
首に顔を埋めてきたコイツの少しくせっ毛の髪が
首に当たってこしょばい
「ちゃんと下がってくれて良かったイチト昨日は8度7分もあったんだよ」
「ん、こしょばいからやめろ」
「…イチト、頑張ったから今度ご褒美ちょうだい?」
「欲しいものでもあるのか?」
「うん、すごく欲しいもの」
やっぱりガキだなと思いつつ分かったと言うと抱きしめる腕を強めてきた
「……ありがとねイチト」
「あぁ」
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