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side八百
「可愛い……。」
今俺は猛烈に萌えている。
いつもは、反抗的で蒼の前でしかデレてくれないイチト君がソファで寝ている。
ちゃっかり写真も撮った。
「なぁ、好きだ、愛してる……一止。」
触れるだけのキスをすると、いつもより少し苦いような気がした。
イチト君は、ストレスが溜まると自分が嫌な事をして紛らわす癖がある。
「やっちゃったかぁ……。」
煙草は、体に悪いから辞めて欲しいんだけどね。
まぁ、そんなこと言って俺も吸ってはいるが。
こんな若い時期から吸って早死にされたら、俺すっごいヤダなぁ。
起こさないように優しくて頬を撫でる。
こんなにも人を愛おしく思うのが初めてで、イチト君を傷つけてはいないかいつも慎重になってしまう。
最初は頼まれていやいやでやった、この“子守り”
も今ではそんなものどうでもいい。
あの人からの命令ではなく、俺個人でこの子を愛してみたい。
「ん、ぅ。」
「ちゃんと、見て……。」
まだ、あの事は言えないけど。
俺が想ってること……
忘れないで……。
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