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癖
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「キヨ!レトさんゲームのカセット忘れてってるから、レトさんに電話して」
level4のメンバーで俺の家で実写動画を撮った後、まだ家に残っていたフジがレトさんの忘れ物を見つけてきた。
「えー...めんどい」
「そんなことゆわない!はい!早くレトさんに電話する!!」
フジに机に置いていた携帯をポイッと投げられ、俺は仕方なくレトさんに電話する。
通話ボタンを押すと、お馴染みのコール音が流れた。
......レトさんまじ出んのおっせー
全然出ねぇんだけど
...あーレトさんのことだし、多分携帯どこに入れてんのか忘れて、あたふたしてるんだろうな〜
俺の脳内には容易にあわあわポッケの中身を確認しているレトさんの様子が思い浮かぶ。
何秒か後に、ずっと鳴っていたコール音が止まった。
「...はい」
「あ、でた」
「...なに」
「レトさんゲームのカセット俺ん家に忘れてってるよ」
「えっ、まじ?あ、取り行くわ」
「ん」
用件だけ言うと俺は終了ボタンを押した。
チラッと横を見ると、フジがじっと俺のことを見ていたのでギョッとする。
「え、なに」
「ん〜いや、キヨって電話する時唇触る癖あるんだなって思ってさ」
フジは面白そうに俺のことを見てくる。
...え、触ってたっけ俺
さっきまでの行動を振り返るが、唇を触った自覚は全くもってない。
「しかもさ、その癖が出るのレトさんとの電話だけなんだよね」
「なんだそれ(笑)」
「えーキヨ自覚ないのー?www」
ぜんっぜんない
てかレトさんとの時だけ出る癖って何(笑)
その夜、ふとこの会話を思い出して「唇 触る癖」と検索をかけてみたら、
ーーー「唇を触ってしまうのは欲求行動の表れ」と記されてあった。
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