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『な、んで…なんの復讐?』
「潮田一輝って知ってる?」
『ごめん…わからない』
「だろうね!だって君には関係ないもん」
『は?どういう事…』
「僕のお父さんなんだ、君のお父さんが好き勝手やるから壊れちゃったの」
「あいつの事が憎くてね、息子が芸能界にいるっていうから復讐しにきたの」
父親の事が憎くて俺に復讐しにきた
なんで
『なんで!俺なんだよ』
「簡単だよ、君が使えなくなればあいつもいなくなるでしょ?そして家族もきっとバラバラだ」
『じゃあ嘘だったの?今までのは』
「あぁそうだよ、ぜーんぶ嘘!本当に気持ち悪い、こんな簡単に引っかかるなんてね」
頭をガンと殴られたようだった
『ぁ….そっか…そうだよね、気持ち悪いよね』
でもどこか納得している俺がいた
確かに気持ち悪いよな
馬鹿みたいだ
ひとり呑気に浮かれて
結局俺には何もないんだ
空っぽだ
俺がいなければ美咲が苦しむこともなかったんだ
こんな事に時間を費やさないで、楽しく生活できたんだ
もうだめかもしれない
胸が苦しい
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