アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
うらさか〜誕生日おめでとう〜
-
坂田side
「さーかたっ!」
「は、はいぃ!?」
驚いて振り向くと、そこには俺を見上げる人が居た。
「ちょ、なに、うらたさんかぁ」
「あははっ、誰だと思ったの?」
俺を驚かせたことが余程嬉しいのか、口角が上がっている。
「いや、まぁ分かりましたけど…」
「けど、なに?」
「えっ!?」
「なんなの?」
まさかここまで聞かれるとは思ってなかった。
ここで本当のこと言ったら…うん、絶対駄目だ。
「もしかしてだけどさぁ…」
グイッと引っ張られ、身体が震えるのが分かった。
「俺だと思ってドキドキした?」
「〜〜〜っ!!!」
「…ほんっとあほだなぁ」
くっくっ、と笑いを堪えるようにするうらたさん。
「まぁ、そういうとこが好きなんだけど」
「………バカ」
「お前に言われたかねぇよ」
「ていうか人居たらどうするつもりだったんですか」
「居ねぇじゃん」
返す言葉が見つからず、赤くなった顔をマフラーで隠す。
「そもそもなんでここに居るんですか」
「なんでだと思う?」
「え、こっちが聞いてるんですが…」
じとっとうらたさんを見ていると、突然マフラーを取られ、キスをされた。
「なっ…!?」
「答えて当てるまでずっとキスするから」
「ちょ、ちょちょ……んっ」
や、やばい!!考えろ俺!!!
しかし、考える余裕も無く、キスを繰り返される。
「ふぁ…う、うらたさ…んん」
「ほら、早く答えろよ…」
「た、誕生日!!俺の!!」
溶けていく意識をなんとか振り絞り、答える。
「半分正解」
「へっ…??ちょ、ちょっと…!?」
「100点満点じゃないから、駄目」
「んぁ…ん、」
ふっとある考えが浮かぶ。
しかし、それを言うのは恥ずかし過ぎる…!!!
「あ、ん…す、とっぷ…」
けど、しょうがない…これ以上やったら、溶ける!!!
「じゃあ、答えは?」
「………俺に会いたかったから」
言った瞬間、顔の温度が上がるのが分かった。
「大正解」
うらたさんにぎゅーっと抱きしめられる。
「じゃあ、坂田の家行こ」
「あ、は、はい…」
「誕生日おめでと、はい」
ぽいっとプレゼントを渡される。
「あ、ありがとうございます…」
ちゅっ
「もう1個、ね?」
「……ばかたぬき」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 78