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運命の出会いってあるんですね
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しくは、秘密の場所である薔薇園に向かった。
し「確かアンリ・マチスが咲いていたはず」
薔薇園は、黒鏡学園の敷地内の校舎や寮から凄く離れた場所の山奥にいきなり現れた。
そこには、噴水や温室...そしてしくがお願いして置いて貰ったピアノがあった。
しくは、アンリ・マチスが咲いていた場所に行った。
し「...ッッ!...折られてる...」
し「でも...ここは、私と父上と余程方向音痴な人ぐらいしか来れないし...」
し「まさか...ここを任せている庭師が折って売った?」
し「...大切にしてたのに...」
し「...あ!...ブラック・バカラは、大丈夫かな?」
しくは、昔よく仕事で疲れたときに寝ていた豪奢なソファーベッドの所に向かった。
しくは、ソファーベッドに目をやったそこには、目元に凄い隈を作らせた美男子が寝ていた。
し「え...人?何で私のソファーベッドに寝て....」
しくは、ソファーベッドの後ろに目をやった。
し「...良かったブラック・バカラは、無事だったんだね」
何故そんなにも大切なのかというとしくは、そのブラック・バカラを将来結婚する大切な人に贈ろうと思っていたからだ。
し「それにしても...隈が悲痛だな」
しくは、美男子が寝ているので眼鏡を外した。
し「...起きないよな?」
しくは、面倒くさいので被っていたウィッグを取って滑らかな銀髪をおろした。
し「そうだ...ピアノ弾こうかな...手も完治したし」
しくは、ピアノイスに座って鍵盤に手を軽く添えた。
そしてしくは、深呼吸して意識を統一した。
しく、の大好きな曲ベートーベンピアノソナタ月光を弾き始めた。
<数分後>
し「ふぅ~やっぱり好きだなこの曲」
?「...綺麗だな」
し「...へ?」
声がした方を見るとさっきの美男子が立っていた。
し「起こしてしまいましたか?」
?「嫌、目が覚めただけです」
し「貴方の名前は?」
こ「如月 皇だけど...」
し「私は、黒鏡 しくです」
こ「黒鏡...?」
し「この学園の理事長でした」
こ「そうだったのか...」
し「はい、今は生徒ですが」
こ「何で生徒になったんだ?」
し「風紀委員の権力を本来持っているべきの生徒会に返すためです」
こ「え...俺...生徒会長なんだけど」
し「....では、今すぐに私を生徒会に入れてください」
こ「何でだ?」
し「私は、貴方達の役にたちますよ?」
こ「本当にか?」
し「えぇ、本当です」
こ「分かった...じゃあ行くか」
し「あぁ、少々お待ちください」
しくは、変装を戻した。
こ「隠すのか?」
し「えぇ、騒がしくなりますので」
こ「なるほどな」
し「貴方が寝ていたので取ったんですよ」
こ「...そっか」
し「では、行きましょう」
こ「あぁ、」
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如月side
俺は、生徒会の仕事に疲れたので最近になって見つけた薔薇が咲き誇った秘境に行くことにした。
なぜか新しくピアノが設置されてあった。
やっぱりここは、俺以外に誰か来ているんだな。
俺は、お気に入りのソファーベッドで軽く睡眠を取ることにした。
どれくらい寝ていたのか目が覚めてしまった。
耳を澄ませるとピアノの音色が聴こえてきた。
綺麗な音色だな。
俺は、この音色を弾いている者を見たくなった。
俺は、ソファーベッドから体を起こしてピアノの方に足を進めた。
そこには、美の塊のように美しい男がいた。
...綺麗だな。
俺は、そう心のなかで呟いたと思ったが...
?「...へ?」
声に出してしまっていたようだった。
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