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まじで風紀委員きたか!?と目を見開く。丁度考えていたのもあり驚きがでかい。
でもなんだろう、やけに聞き覚えのある低音ボイスだった。あと嫌な予感がする。まぁそんなことはどうでもいいから助けてくれるなら助けてくれ誰でもいいから!!!
そんな願いを込めて、想いよ届けと言わんばかりに声を張り上げじたばたする。くぐもっているが。
「ア?あーあー見られちまったよ…ゲームオーバーか?」
「どーすんだァ?雇い主さんよぉ。」
「俺たちまだ未遂だしセーフだよなこれ。よーしよし。」
「黙れ。」
その一言で場がしんとする。圧倒的な存在感と重圧を感じる声だ。やっぱり聞いたことあるような。
雇い主さんと呼ばれていたチワワたちを見れば…顔が真っ青…いや赤い…?いや青い…な。青いか…?なんだか不思議な顔色になっている。
そしてその状態で、恐らく先程来た男がいるであろう方向を見ている。俺より後ろの方にいるから、首を動かしても中々見えない。まだ体押さえられてるから。
そろそろ離せよ。
ちなみにその押さえてきてるガチムチどもは、ニヤニヤしながら男を見ている。
「そいつは雛原純星であってるな。」
え、俺のこと知ってんの。てかあまりにも確信めいた声っていうか、こうなること分かってたみたいな…いや何でもいいから助けてくれー!
「とりあえずそいつを離せ。そしてこちらに渡せ。反抗すればどうなるか、分かるな?」
「はっ、まー?俺らは別に雇われの身だしなぁ?ここまでビビらせてはあげたんだから仕事は全うできてるだろうし、金さえ貰えりゃこいつはどうでもいいからなぁ。」
「ちょーっと勿体無ぇけどなぁ。睨んでくる顔は中々良かったぜ。」
そう言いながら俺を押さえる力を緩める。何だこいつら、どっちが悪役だよ。
とりあえず抜け出せそうだと思った瞬間にガチムチどもを押し飛ばして抜け出す。多分安全だろう男の元に走って…と顔を見た。
あぁこれは、思いっきりシリアスで真面目な場面だし、どう考えても助けてくれた男に感謝しないといけないのだが、叫ばずにはいられない。
「お前かよ!!!」
「は?」
助けてくれそうな男さんは、この状況を作り出した原因と言ってもいい、忌々しき生徒会長様だった。
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