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人というモノは可笑しいモノだ。1回交わしたらソレ以降はソレが当然だと思ってしまうところが。
「ほら、股開けよ!」
押し渋ることじゃないよな?と1回も100回も同じだろうという顔の青年は、日系人というよりも中国系の鼻筋と目、肌をしている。唇は薄く、白銀の髪は祖母のイギリス系の血を差して、灰色の瞳は曾祖父のロシア系の血を引いていた。父親と母親とは微塵も似てなく、その血を濃く引いたこの青年の実兄はもう他界してもういない。
「───はぁん、………む、り………」
イッたばかりだろうと睨むオレは少女のような顔と身体つきをしている。黒髪と紅い瞳は死んだ父親のモノで、この小さな身体と女みたいな顔は生き別れた母親のモノだ。すべてのパーツがちんちくりんで、いまからくわえようとしている場所も小さくって狭い。そんなオレの櫻貝のような小さくって薄い唇からは、萎えた男根が引きだされる。その尖端にこびりついている白濁したモノはオレが啜り呑み切れなかったモノである。目の前にぶら下がる男根は萎えたからといっても、そこそこに大きい。
咥内にいっぱい広がる雄の臭いからしても、その男根が再び大きく育つにはもう暫くは時間が必要そうであった。なのに。
「あ"あん!真弥(マヤ)、俺のいうことが聞けないっていうのか?早くしろよ!」
2度目はないぞ!と脅しをかけられたらもう素直に開くほかない。
そんなオレこと、上月真弥(コウヅキ マヤ)はゆっくりと股を開き、萎えた男根を解かしてもいない蕾にあてがって、ソレを呑み込んだ。萎えている分、解かしていない分、オレへの負担は半分半分だが挿いってくる男根がじょじょに力を取り戻してきたら、ソレは脅威で凶器にしかならなかった。
熱い塊がオレの腹の中で轟く。熱の芯が肉壁の奥で茹だり、ソコがヒクヒクと痙攣する。ソレは歓喜に溢れるというよりも、その凶器に怯えているようだった。
「…………き、しろ………」
絞りだす声で奥まで挿いったことを伝え、オレは青年こと、高雪白(コウ ユキシロ)の首に腕を廻した。止めろといっても止めない雪白の男根から唯一身が守れる術だ。片脚を肩口まで持ち上げられ、挿し入れされる結合部に叩きつけられる股間はもう容赦ない。
萎えていた男根も肉壁の絞めつけと扱きに、固さと大きさを主張してくる。粘液と先走りで中は十分潤ってはいるが、肉壁を抉じ開けてくる鈍い痛みには堪えられない。
「─────あ"ぁ………、ぁい────、だぁい…」
膨らんだ風船がバーンと弾けるように、直腸の奥が膨れ上がった。ソレが雪白の男根の膨張だと解ってはいるモノの、ソレをどうすればイイのかオレにはまったく解らないでいた。
ガツガツと容赦なく掘られる痛みに、快楽の字は1字もない。不感症なんだろうか?と思うオレと、コレがオレ自身に刻まれる罰なのか?と冷静に分析するオレがソコにいた。
「オイオイ、少しは我慢しろよ。ってか、なに目を綴じてんだ!ほら、しっかりと目を開けろって!」
役に立たないな!と半分キレ気味の雪白にぞわりと寒気がした。冷えきった身体に汗などかくハズがない。しっとりと濡れた背中はすべて冷や汗だ。滲みでる脂肪肝が額から垂れ落ちる度に、恐怖が根づき煽られる。少しでも気を抜くと食い破られそうな雪白の盛った男根は、オレの蕾をあっさりと引き裂いていた。
滴り落ちる血が真っ白なシーツを汚す。精液でもこんなにも汚れない。ソレほどの大量な血がでているのにも関わらず、雪白はガツガツをオレの中を犯しまくっていた。
ボロボロと涙が溢れる。泣きべそをかいているオレの顔をみて、雪白は呆れた声をだす。
「なぁ、もう少し気持ちよさそうな顔ができないのか?」
前立腺という場所を懸命に突かれても気持ちイイというよりも、気持ちが悪いというのが先立つ。グリグリと押される圧迫感はもう不愉快としかいいようがなかった。
「────な、ぃ…………、ょくなぃ……」
胸についた2つの飾りもそうだ。まったくっていってイイくらい、無反応である。しつこくまさぐられて肌の薄い乳首の先が腫れ、痛いだけだった。だからこそ、こんなことが本当に気持ちイイモノなのか?と真剣に疑ってしまう。
開発とか開拓とかいうが、100回抱かれてもソレを受理しないオレの身体は酷くポンコツなのだろう。
「はぁ~、しゃないな。この1回で終わらせてやるから、中で全部受け止めろよ!」
そういうのが先か、吐き出されるのが先か解らなかったが、オレに有無を訊く必要はない。
終わりたいときに終わる。始めたいときに始めるのが、雪白のなのだから。
「──────んんんん、がぁ"!!」
最悪と続く言葉は雪白の口の中に消える。舌を絡め取られて息つく暇もなく、歯列を舐められて上顎まで舐め上げられた。
好きでもないヤツとキスをして気分は削がれないんだろうか?と思いながら、オレは雪白の首にしがみついていた腕を解除させる。ずるりとオレの中からでていく男根はまだ固さを残したままだったが、ガチガチに硬直した腕や脚をだらりとベッドに広げ、力なく横たわった。
性情のあとだけあって、疲労と節々の痛みに大きな溜め息がでる。ソレに、裂けた上赤く腫れ上がっていると思うと更に気が重たかった。2週間以上はまともに座れないだろうし、排便にも苦労させられそうだから。
早く中にブチ込まれたモノを処理したいが、裂けた傷口が痛いから憂鬱で仕方がない。
だから、眉間に皺が寄る。
「まったく、色気がないな。もう少しソレらしい格好ができないのか?」
「阿呆か、どこの国に強姦されてトキメキましたっていうヤツがいるんだ?」
終わったんだからさっさと帰れよとばかりに睨みつける。思ったよりも声がでたから、手加減はされたんだと思った。
だが、でた声はがらがらで、元の声に戻るのにはずいぶん時間がかかりそうだった。
「ん?ココ?」
「ハア?オレに慣れろっていうのか?」
信じられないという顔で、好きあってもない相手のセックスに慣れろと無茶なことをいいだす雪白に呆れ、オレはごろりと背中を向ける。だが、同時に好きあった相手とした場合、こんな無様な姿を醸すんだなと思うとなんだか情けなくって泣けてきた。
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