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くるえふ2 ※多少のろーあう
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「いや、まだ言うて集合時間10分前」
けらけらと笑いながら俺に突っ込みを入れた。
ああ、好きだな。
好きだけど、こんな気持ちにさせるところは嫌いだ。
俺が男じゃなくて女だったらって。
そう考えるだけで胸が苦しい。
「__女の子になりたい。」
無意識に心の中で思っていたことが口に出ていた。
慌てて口を抑え、相手に聞こえてないか確認する為に横目で相手の顔を見た。
「いきなりどした??」
__聞かれてた。
少し複雑な表情をしている相手を見、心臓が壊れそうになった。
嫌われる?
離れられる??
怖い、怖い。
そう考える中、慌てて必死に言い訳を探していた俺の頭にぽん、と手を乗せられた。
困惑している俺にcool武士は、
「たまにあるよな、俺もこないだ思ったんだよな。」
と優しい言葉を俺にかけてくれた。
この時間がずっと続けばいいのにな…なんて思っていたら、それを壊すように遠くから叫び声が聞こえた。
「あーーー!!!ごめん遅刻した!!!寝坊した!!!てかお前らなにいちゃついてんだよ!!」
「…いちゃついてねーし、朝からうるせーよ…。__あうろん。」
悪気がないのはわかっている。分かっているけど、少しがっかりしてしまう。
あうろんは俺の事情を全て知っている。
なぜなら、あうろんもそうだから。
好きな人は違えど、対象は同じだ。
何かと話しやすかった。
唯一違うと言えるのは、あうろんはその恋を成就させている。
わちゃわちゃ3人で騒いでる中、
「朝から元気すぎだよお…」
と寝惚けた声が聞こえた。
「お前は遅刻だからな?__ろー。」
“ふぁあ…”と欠伸をしている相手に
「こらぁ!!!ろー!!気合いが足りんぞぉ!!」
とぺちんっとデコピンをしているあうろん。
そんなあうろんのろーの見る時の目はまるで恋する女の子そのもの。
そう、あうろんはろーと恋仲なのだ。
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