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過去3 ナイス視点
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まぁ、普通の人間が俺らに勝てるわけはないのだけれど、さすがに人数がね、多かったのよ。
「ムラサキー、大丈夫かー?」
「あぁ、少し掠っただけだ」
二の腕のところが少し赤くなっている。
でもま、大丈夫だろう。
本当に掠っただけだろうから。
「んで、なんでこんなことしたの?」
気絶した武装した奴を端に投げてからそう問う。
それに、鉄骨の上にいた折原臨也が拍手しながらまた笑った。
「あははっ、やっぱりすごいねぇ。さっすがミニマムホルダー。しかもファクルターズ学園で一位と二位の成績を収めた二人だ」
「なっ……」
ムラサキのことは普通に調べればわかる(いや、それでも至難の業)が、俺の場合、絶対にわからないようになっているのに、どういて折原臨也が知っているのか。
「なるほど。あんたかなりの情報屋なんだな」
「お褒め言葉をありがたく頂戴しておくよ」
そう言いながら鉄骨から下りると、一つのアタッシュケースを俺たちに投げてきた。
「これは?」
「依頼したものだよ。それを粟楠会の四木さんに届けてね。いつも使ってた運び屋はなんか新婚旅行とかでいなくてさ。いや?、助かったよ」
「おまえ、俺たちを襲っておいて……!」
憤るムラサキを抑えて、俺はいう。
「これをちゃんと守ってそこまで持っていけるかを試したかったんでしょ?」
「さっすが。今日は感動して「さすが」ばっかり言ってるよ。じゃ、よろしくね」
ヒラヒラを手を振り、俺たちは廃工場を後にした。
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