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過去11 ナイス視点
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黄瀬と共に、そのあといくつかのスタジオに行って、もう夜だ。
高校生の未成年だから、もう家に帰らなければいけない時間だ。
家に着き、俺とムラサキは用心棒をバースデイとレシオに代わってもらった。
さすがに何日も寝ないわけにもいかないしな。
そして、俺は横浜で馴染みの情報屋と話していた。
マオというそいつは、なぜか中華風の服を身にまとっている。
「なぁ、おまえ折原臨也って情報屋知ってるか?」
「っぶふぉ!」
「うおっ! どうした」
食べていた夕食のラーメンを派手に吹き出したマオは、口元を拭っていう。
「おまえ、どこでその名を?」
「今日会った」
そう言うと、マオは珍しく大真面目な顔をした。
「気をつけろ。あいつはただの情報屋じゃない。人が好きなんだ。狂おしいほどに」
「なんだよ、それ」
「あいつは、人の醜いところまで愛してる。だから、そんな人の醜い部分が見たくて、かき回すんだ。道化師のようにのらりくらりと、飄々と人々に種を植えて、育てて、爆発させる。あいつは愛蔵渦巻く人々を観察するのが好きな、バケモノだ」
「まぁ、確かにバケモノだな……」
「あいつに関わるとろくなことがない。あ、あと、平和島静雄にも関わらないほうがいい」
「平和島静雄?」
「池袋最強の男。もしくは、自動喧嘩人形だな。あいつは恐ろしい奴だ。気おつけろ」
「ふーん、平和島静雄ねぇ……。わかった。サンキュ」
「マジでやばいことにならないようにな」
「おう」
俺はマオに軽くそう返して、カフェノーウェアに戻った。
嫌な予感がしてるなぁ。
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