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現在4 臨也視点
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「死ねぇええええええええええええええ!!!!! いぃざぁやぁ!!!!!!!」
「あはは、相変わらず怖いねぇ、静ちゃんは」
飛んできた自動販売機をよけて三歩下がり、ナイフを投げるが当然静ちゃんには刺さらない。
飛ばしたからではなく、静ちゃんの体自体が鋼並みだから。
前にちゃんと刺したこともある。
五ミリ程度しか刺さらなかったけど。
あれで人間なわけない。
あいつは化け物さ。人間を超越しちゃってる。
まぁ、そんな静ちゃんを愛しちゃってる俺も相当なものだよね。
これでも、ちゃんと静ちゃんのことを愛してるんだよ?
ヤンデレ、なのかもしれないけど。
俺はこういうやり方でしかアピールの仕方を知らないから。
そもそも、愛に形もあり方もないのさ。
人それぞれ違う形の愛を持ってる。
だから、俺のが別段おかしいわけじゃない。
好きな子ほどいじめたくなるだろう?
それと同じさ。
気になる人には気づいて欲しいもの。
俺はここで君が好きだと叫んでますよーって、アピールしたいのさ。
臆病者かもしれないけど、これが俺の生き方だしね。
今更変えるつもりはないよ。
「うぉおおおおおおらぁああああああああ!!!!!!」
「まさか、そんなものまで?」
近くにあったトラックを持ち上げる静ちゃん。
そしてそれをぶん投げて、俺を殺そうとする。
あ、まずいかも。
急いで逃げたけど、間一髪。
やっぱり、幽くんを巻き込んだことが原因かな、この怒りよう。
そして、思い出すのはここ数日の記憶。
すべての原因であろう折原臨也はニヤニヤと笑みを浮かべて思い出す。
彼の大好きな人間が巻き起こしたとてもとても興味深い、しかしつまらない出来事を。
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