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現在5 犯人視点
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なぜ、こうなった?
俺は、刑務所に向かう車の中で考える。
ファクルターズ学園という名門を卒業して、
大手の企業について、
エリート街道まっしぐらで、
汚点なんてものはなかった。
心底リアルが充実していたのに……。
あるとき、好きな人ができた。
とてつもなく、惚れた。
その相手に、俺は告白した。
けれど、相手は俺に興味はなく、あっさり振られた。
それでも諦めきれず、それが照れ隠しだと思い込むようにした。
いつでも傍にいれるように、家まで跡をついて、
いつでも声が聞けるように、盗聴器を仕掛けて、
いつでも愛を届けられる様に、毎日手紙を送った。
けれど、彼女はいつまで経っても素直にならない。
そして、彼女は言った。
ーー私は、黄瀬くんみたいなイケメンが好きなの。
ーーあんたみたいなブサイク、相手にする訳ないじゃない。
ーー消えなさいよ、ストーカー!
俺は恨んだ。
俺から彼女の心を奪った奴らが。
だから、消してやろうと思った。
俺から彼女の心を奪うようなクソ野郎どもを。
ただ、それだけだったんだ…………。
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