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過去16 黒子視点
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数日後、また僕たちキセキ+火神くんが黄瀬くんに呼び出されて、池袋に来ていました。
なんでも、街中をみんなで歩き、友達との休日の遊びを写真集に入れたいんだそうです。
そのために、僕たちが呼ばれたようです。
「これなら、黒子っちも忘れられることもないし、みんなで遊びながらだし、一石二鳥っす!」
そう言って、るんるんの黄瀬くん。
なんでそんなにるんるんしているのかわからず、僕は黄瀬くんに話しかけようとした瞬間、
「羽島幽平さん入りまーす!」
と言う声が聞こえた。
その声に、犬耳を立てる黄瀬くん。
尻尾を振り、幽平さんのところに行く黄瀬くん。
なるほど。
幽平さんと一緒だからテンション高かったんですか。
「ふむ」
なんだか、ペットを取られた気分です。
せっかく手なずけていたのに。
ムカつきますね。
「ワンッ!」
「どうかしましたか、二号」
「ワンッ!」
頭の上でのんびりしていた二号が鳴きます。
すると、
「ニー」
と言う鳴き声が、黄瀬くんの走っていった方向から聞こえてきました。
猫、でしょうか?
スタッフさんに隠れて見えなかった幽平さんと黄瀬くんの姿が見えました。
そして、僕の前に来ます。
すると、幽平さんの頭の上から、
「ニー」
再び鳴き声が……。
「猫?」
「犬?」
僕が呟いたのと同時に、幽平さんも僕の頭の上の二号を見て、呟きます。
「こんにちは」
「あ、はい。こんにちは」
「ニー」
「ワンッ!」
なにやら、二号たちも挨拶を交わしたようです。
「この子は、テツヤ二号です」
「二号? へぇ、そっか。この子は独尊丸」
「独尊丸ですか。いい名前ですね」
「そちらこそ」
頭に独特な名前の犬と猫を乗せた無表情な二人が向かい合っている。
そんな状況に、黄瀬くんたちは写メをパシャパシャ連写していました。
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