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過去19 黒子視点
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街中を歩き、自然な写真を撮られていく。
二号と独尊丸も仲が良く、じゃれあってるのをみんなで笑いながら見ていた。
露西亜寿司というところにも入りました。
マトリョーシカ巻は印象的ですね。
しかも、その経営しているロシア人のサイモンさんは独特です。
黒人で体が大きくて、すごい怖そうなのに、話すとフレンドリーというかなんというか。
話すと言っても、ほとんど会話にはなりませんでした。
なにかにつけて寿司を食べさせようとして、さらに料金を上げようとするのです。
幽さんは黙々と食べて、黄瀬くんは僕やみんなに「美味しいっスか!? 美味しいっスよね!」とゴリ押ししてきました。
まったく、なんでこんなにうるさいんですか?
近所迷惑という言葉を辞書に刻んでください。
ため息を漏らしながら、僕はトイレに向かいます。
すると、火神くんがあとを追ってきました。
そしてなぜか、個室に押し込められます。
「なんですか、火神く――――」
静かに火神はキスしてきました。
初めは啄むような、しかしだんだんと深いキスに変わります。
「ん、……はぁ……ぁ……か、あ……みくん…………っ」
息がうまく出来なくて、火神くんの背中をバンバン叩きますが、聞いてもらえません。
ようやく離してもらいます。
「なにするんですか、火神!」
「悪い。最近ご無沙汰だったし、なんかいますごいムラムラふわふわしてて……」
「は?」
顔が赤い。
なんでしょう。なんか、嫌な予感が……。
「黒子、しようぜ」
イグナイト!
気絶した火神くんを引きずり、みんなの元に戻ります。
「あ、おかえり黒子っち! ……って火神っち!? どうしたんスか!?」
「さぁ、どうしたんでしょう?」
「笑みが黒いっスよ黒子っち……」
なんのことやら。
席に戻ると、そこには水ではないなにかが置かれていました。
透明で、一見水ですが、水のコップは別にあります。
それに、なにか嫌な予感がします。
すると、幽さんがそれを飲んで言います。
「これ……お酒だ」
火神くんの席のコップを見ると、両方共空っぽ。
一気飲みしたんですか…………。
それで酔っ払ってあんな行動に。
まったく呆れますね。
「ソーリーソーリー、アイムソーリーネ! さっきのお酒、食用酒だったネ。ごめんネ、しゃちょさん」
食用酒で酔うとは…………、
さすが、バ火神くんです。
そんなこんなで、撮影は終わった。
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