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過去29 ナイス視点
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港に来てみた。
けど、そこにはなにもない。
「クソッ、出航しちまったか!」
どこに向かったのかわからない。
ハニーの力を借りて10分後に船がどこにあるかを探すか?
いや、船がどんなのかよくわかってないから無理か。
どうする?
あー、もう!
こんなことなら、黄瀬涼太に発信機でも着けときゃよかった!
そのとき、音を立てて車が俺の背後に止まった。
そして、五人の男が現れた。
バーテン服の男は知らないが、他の四人は知ってる。
黄瀬涼太のお友達。
赤司と緑間と青峰と紫原とか言う奴。
でも、なんでここに?
「ここは?」
「さっきまでここにいたみたいです。いまは海を移動しているようなので、船ですね」
「船か……」
そんな話をするバーテン服の男と赤司。
「なに見てんだ? 赤司……でいいんだよな?」
「赤司でいいですよ。涼太とテツヤにつけた発信機が変なところに行ってるので、事件に巻き込まれたんじゃないかと思ってきてみたんです」
「なんで発信機……?」
にこりと無言で制されました。
最近の子怖い。
「そこに、幽もいるんだとよ」
「幽?」
「羽島幽平。本名、平和島幽。彼も、涼太やテツヤ、それから火神と一緒に捕まっているようだね。あと、聖辺ルリって子も。ちなみに、そのバーテン服のひとは平和島静雄さん。平和島幽さんのお兄さんです」
俺の問いに赤司は百%どころか二百%で答えた。
「おまえ、なんでそんな知ってんの!? 怖いんだけど!?」
「赤司家の跡取りたるもの、この程度できなくてどうします?」
「赤司家おそるべし」
にこりと笑うその奥で、大魔王様が笑ってる気がした。
「ついでに、こんなこともできますよ」
と言った瞬間、赤司の背後の海からなにか巨大なものが飛び出した。
それは、黒い、
「………………………………………」
潜水艦でした。
驚きで声が出ない一同をよそに、赤司は乗り込むよ、と朗らかに笑った。
赤司家、おそるべし。
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