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いちにちめ、おわり
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「また明日、か」
笑顔で手を振っていた彼の姿を思い出す。
儚げで外を見ていたのに、彼は俺と話している間瞳をきらきらとさせていた。
大きくて真ん丸の瞳。
宝石みたいで綺麗だなんて思ったのは、俺の頭が可笑しくなったのだろうか。
何にせよ、彼と居て得られる事は多い。
沢山の知識を得る事はこれから先に役立つだろう。だって、死神は人に寄り添っているものなのだから。行動パターンを記憶する事、それは悪い事じゃない。仕事をスムーズにする為には大切な事。
無駄になる知識なんて無いのだ。
そう思って、俺は手の平に残る温もりを確かめるように一度だけ握り締めた。
それが、一日目の終わりだった。
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