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ふわふわしてます
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やってきたら彼は寝ていた。
窓は鍵が掛かってなくて、簡単に開いたから。中で待たせてもらうことにしたんだ。
しかし、一向に起きる気配はない。
だから、観察していた。
柔らかそうな頬。風に靡くさらさらとした髪。あどけない寝顔はまだ男や女の特徴が出始める前で、中性的だ。ずっと見つめていたら、きゃっきゃとはしゃぐ姿を思い出した。
太陽みたいな笑顔の彼を。
ふと、目が覚めた彼に会いたくなった。
早く起きないだろうか。閉じられた目蓋が開くのが、少し待ち遠しい。でも起こすのは可哀想だから髪撫でていた。触り心地が良くてずっと撫でていた。
人の一生なんて俺達にとって短いから、起きるまでずっと撫でていたんだけれど、時間を教えたら怒られた。
でも、痛くもない拳が可愛らしい。
自然と笑みがこぼれる。この子と居ると凄く、ふわふわとした気分になれるんだ。
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