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第四話 森の生活
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夜になるまでまだまだ時間があったので、レイティにエルフの生活を見せてもらう事にした。
「ここでは服用の布を作っている」
レイティが示す先には、木製の円筒形の台に、出たり入ったりする針山の様に細い棒がびっしりと付いている装置があった。一人のエルフが椅子に座り、ミシン用のペダルを踏む様にして装置を回している。操作しているエルフから見て、円筒形の台が横一文字になってゆっくりと手前から奥へ回っている事もあり、まるで針が自由に入れ替わるオルゴールに見えた。
出てくる棒には先端に溝があり、縦糸を一本ずつ間隔をあけて持ち上げていく。その隙間に糸をつけた少し長めの棒をくぐらせる事で横糸を通し、ペダルを踏んで出ていた棒が引っ込み、次に出てくる棒は先ほど持ち上げなかった縦糸を押し上げる事で横糸を固定していた。そうして白い薄い布が徐々に出来上がり、回転に添って奥へ積み上がっていく。
「あの白い植物、アルリノの繊維から作る布は丈夫で軽く柔らかい肌触りで、伸縮性と通気性が良く狩りをするぼく達には便利な服になる。ただ、丈夫で柔軟な為、布を作るのも手間がかかり、更に加工をするのは難しいのだ」
織り機から少し離れた所では、大量の肉厚の白い大葉が大きな釜で茹でられた後、川で洗われるうちに細い繊維状の物になって干されていく。織り方もあまり引っ張ったりせずふわりと織っているし、確かに手前がかかる作業だ。布を作るのがこんなに大変だと、エルフ達の服装が裸に近い理由もわかった気がする。
「次は狩りに使う弓矢を作っている所だ」
着いた所には、布の上に様々な長さの枝が並んでいた。
「枯れ枝で弓を作るが、まずは加工途中で折れない様に、固く絞った布の上にしばらく置き、適度に湿らせてから加工するのだ」
何人かが枝を美しい湾曲した形に曲げて固定している。乾いて癖がついた物から手が傷つかない様に枝の皮を削り、何かの塗料を塗っていた。
「使う枝はカジュリの木の枝だ。この木は強くしなやかで弓に適している。そして、同じカジュリの木の樹脂を弓に塗る事で、湿気や乾燥などから弓を守る役割を果たす」
「へぇ良くできてるな」
樹脂が乾いた弓に弦を張って、弓の柔軟性を確かめている。その横では矢を作っていた。矢羽根と鏃を取り付けている。
「鏃は普段動物の骨や角から作るが、今回は感謝祭に使う弓矢を作っているから、白樹の固い樹皮を使っているのだ」
レイティの解説に気になっていた単語が聞こえ、思わず聞き返す。
「感謝祭って」
「うむ、さっきショウが言っていた満月の夜に行う宴だ。もうそろそろだから、皆忙しくしている。ショウの知りたい事も、実際に目にする事が出来るだろう」
「…もうすぐなのか」
「さ、ショウ。次はその祭りで使う楽器を見せよう」
「ああ」
何度目になるか、レイティに手を引かれ森の中へ入って行く。進むに連れて美しい音色が聞こえてきた。
鏡の泉に添って、数人のエルフ達が大小様々な楽器を手に並んで演奏をしている。その音色は風の様で、幾重にも折り重なり森を駆け巡る。本物の風で波打つ水面が、まるでエルフ達の奏でる音に合わせて踊っている様に見えた。
「あの楽器は弓矢から発想を得て作った物だ。少し、弓の姿が残っているだろう?」
「そうだな…綺麗な楽器だ」
どれも光を受けて白くキラキラと輝いている。小さい物で顔くらいの物から、自分の躯よりも大きい物まであった。そのどれもが三日月の様な湾曲を描き、美しい彫刻が施されていた。
「あれは白樹から作られた楽器だ。何年もかけて少しずつ削って作られた」
「へぇ」
曲調がより穏やかなものに変わり、水面が静まる。鏡の様になった泉には、白い楽器と美しいエルフ達が映る。目を閉じて耳を澄ませる。それくらい繊細で静かな曲だった。月に音など無いだろうが、まるで月の音色を聞いている様な、不思議な感覚に全身が包まれる。
一瞬、水面に映るあの自分の姿が頭をよぎった。一気に全ての音が遠ざかり、あまりの無音に耳が痛くなる。全ての感覚が消える中、心臓だけが痛いくらい脈打ちはじめた―――。
・・・
――どれくらい時が経ったのだろうか。暗闇が白い光に覆われ、凍った指先から次第に温かさを感じる様になった。それが全身にまわる頃、柔らかい何かに包まれている様に感じた。それがとても心地良くて、もうしばらくこのままでいたいと思った。しかし、瞼はゆっくりと動いて俺を覚醒させる。
ここは…?
「まだ、休んでいてもいいのですよ」
甘やかな声で、慈しむ様に言われた言葉が上手く呑み込めない。
「俺、は…」
「レイティが楽器演奏の見学へ連れて行ったそうですね。演奏を聞いていると、ショウ様が急に倒れたと聞きました。…もう少しお休みなさい。きっと慣れない環境で、疲れているのでしょう」
優しく俺の髪を梳きながら、宰相殿が言う。まだぼぅっとしている俺の頭には状況がわからない。俺は横になっていて、宰相殿を見上げている。その美しい貌が近くに見え、もっと近くに薄い服から透けているピンク色の乳首が見える。そして、頭の下の柔らかく温かい感触は、今の体勢をある結論へとたどり着かせた。そう、つまり今俺は…宰相殿に膝枕してもらっていたのだ。
「…あの、王様は…」
「ラスティはまだ仕事中です。レイティは先ほどまでいたのですが…落ち着かない様子でしたので、薬草を何種か採ってくる様頼んでしまいました」
「そうですか…。あれ、俺の服は」
自分の躯を見ると、下だけエルフの布が巻きつけてあった。
「倒れた拍子に泉に落ちたのです。服は今乾かしていますよ。…すっかり、目が覚めてしまった様ですね」
「ええ、まぁ」
そりゃあ半分裸でしかも美人に膝枕なんてされたらどぎまぎして休んでいられない。
「ああ、まだ起きてはいけません」
躯を起こそうと力を入れると、やんわりと止められた。しばらく宰相殿に魅入っていて目線がずっと合ってる事すら気づかなかった。
「……朝方、ショウ様とレイティが鏡の泉にいるのを見ました」
心臓が大きく動きすぎて躯が跳ねた。まさか今度は親に本番を見られたのか?!
「とても、幸せそうに抱き合っていらっしゃいましたね。…その、口を合わせているのを見たのですが…あれは何をしていたのですか?」
変わらず甘やかな声で優しく問う宰相殿を見ると、純粋に疑問に思っている様で、俺は正直に答えた。
「あれは、俺の国ではキスといって…好きになった相手にする愛情表現の一つです」
「そんな風に愛情を示すのですね」
少し蜂蜜色の目を見開いた表情も美しい。
「…じゃあ、エルフはどうやって愛情を表現するのですか?」
「わたくし達はこうやって、鼻の頭と頭をくっつけて愛情を示すのです」
宰相殿の顔が目の前に広がり、柔らかい髪が俺を包み、甘やかな香りが広がった。
「…俺の国では、こうです」
逃がさない様に首に手を回して固定し、その開いた唇を吸い、易々と口内に舌を侵入させる。宰相殿が少し驚いた拍子に引っ込んだ舌を捕まえ、絡み合わせてその柔らかい感触を味わう。
「んふぅっ…んンッ…ぁっ」
この体勢ではキツいので、口付けながら起き上がり、座っていた柔らかい絨毯に宰相殿を押し倒して思う存分口内を犯す。
「ぅんっ…はぁっあんっ…んんぁっ」
宰相殿の手が俺の背中に回り、しがみついてくる感触に嬉しさをおぼえながら、何分もかけてたっぷりと口内を味わう。重力に従って流れ落ちる俺の唾液を、宰相殿は喉を鳴らしながら飲み込んでいった。
やっと唇を離せば、唾液でぬらぬらと濡れている宰相殿の赤い唇がとてもいやらしく見えた。しばらく荒い呼吸の音だけが部屋に響く。
「…レイティとは、もっと、違う事もしていましたね…」
「…」
やっぱり、全部見られていたのか…。
「…わたくしにも、して、下さいませんか…?」
そんな魅力的な姿で、そんな誘い文句に釣られない男はあまりいないと思う。
「んぁっ!ふぅ…ぁんっ…アッァあっ!!」
唇を吸ってから、宰相殿の乳首を味わう。舌触りの良さに長く弄りまくって宰相殿の乳首は真っ赤になった。
「ひんっ…ぁっひりひりっして…ぁっあっ」
服が擦れて乳首が感じるのか、宰相殿はいやいやと首を振る。俺は長い衣をたくし上げ現れた白い太腿を掌と口で存分に味わった。
「ぁう!っん、あアっあっん…ふぁっ」
ぴくぴくと反応を返す太腿を抱え上げ、次に下の穴を舌と指を使って解す。
「ぁんっ!!そ、んなっ…とこぉ…ああんっ!!ダメェえッ…」
「…ちゃんと解しておかないと、入らないでしょう?これが」
抵抗をはじめた宰相殿に見える様にお尻を持ち上げ、少し解れた穴とそこに先だけあてがった自身の固いイチモツを見せた。
「ひぅっ…な、に…?」
「今からこれを、ここに入れるんですから」
「アああぅっ!!…ゃあっ…そ、な…おっきぃ…ぉちん…ちん、入らなっ…」
「ちゃんと解せば入りますよ」
「やぁアンッ!!…アアッあ…ああっ!!ひァっ!!」
穴がどろどろに解れる頃には、抵抗していた宰相殿も、あまりの長い責めにもう何をしても全てが快楽に変わってしまうほど全身が敏感になってしまっていた。
「じゃあ、入れますね」
処女の穴を押し開いていく。
「っぁああアアア――ッッ!!!」
もう何度目かの絶頂を宰相殿は味わった。ゴリゴリと容赦なく前立腺を抉り、誰も踏み入れた事のない奥深くを犯していく。
「ああンっ…ぁあっ…あっ…ぉちんちっ…おちんちんっ…ああっ…おっきぃっっ……んああっ!!!」
「はっ…っ気持ちいいっですかっ…」
「あっあっ…いいっ…きも、ちぃっぁあんっ!!…あっ!あっ!」
「みるく、出します、よっ」
「ひゃっああアアァあっ!!!」
全てを出し終わった頃には、宰相殿のお腹はぽっこりと出ていた。
「…おなか、いっぱぃです…」
「…すみません」
「なぜ、謝るのです?…わたくしがして欲しいと頼んだのですから、謝る必要などないのですよ」
宰相殿はどろどろになった服を着替えてきた。俺はすっかり乾いた自分の服を着た。
「今の様な事を、ラスティにしてみたら喜んでくれるでしょうか…」
俺の隣に座りながら宰相殿は言った。
「え?」
「いえ、今まで感じた事の無いくらい、とても気持ちが良かったので…ラスティとできたら、と…」
王様を心から想って頬をうっすらと染めて微笑む宰相殿は、より一層美しく見えた。
「良いと思いますよ。宰相殿がそう思うのなら、王様も喜んでくれるでしょう」
「そうですか?…ふふっありがとうございます。どうか、レイリウスとお呼び下さい、ショウ様」
「…わかりました。レイリウス」
名前を呼ぶと、レイリウスは嬉しそうに微笑み、俺の唇を甘噛みしてちゅっと音を立ててから立ち上がった。
「今、お茶を用意しますね。少し待っていて下さい」
軽く驚いた俺の唇には、甘い痺れが残った。
・・・
「ショウ!」
少ししてレイティが籠を抱えて戻ってきた。レイリウスとお茶を飲んでいた俺を見て、レイティは嬉しそうに声を上げた。
「もう起きて平気なのか?」
「ああ、大丈夫だ」
籠を脇に置いて俺を覗き込む様にして隣に座る。そんな様子のレイティを安心させる為に、微笑みながら相手の強張った頬を撫でた。
「良かった…。ショウ…」
その手を両手で包まれ、頬摺りされる。悲しそうな表情のレイティを慰めたくて、俺は自分の鼻をレイティの鼻にくっつけ、エルフの愛情表情をした。
するとレイティは、嬉しそうに微笑んで言った。
「ショウの為に色んな薬草を採ってきたのだ。これを使った料理を食べれば、元気になる」
「ありがとう、レイティ」
「では、そろそろ夕食の時間ですし、今から作りましょうか」
そう言って二人は絨毯の上に布を広げ、薬草や木の実の食べられない部分を取りはじめたので、俺も教えてもらいながら夕食の手伝いをした。
選別した薬草と木の実をすり鉢で擦ったものに水を加えて練ると、弾力のある生地ができた。それを細長く切った物を持って外へ行き、既に暖かい夕食を作っているエルフ達の中に入って、スープを作っている鍋に持ってきた生地を入れた。
しばらくして出来上がったものは、半透明の緑色をした麺が入ったスープだ。つるつると喉ごしが良く、薬草の良い香りがする。優しい味の暖かいスープとよく合っていて、本当に躯に良い食べ物に感じた。
空を見上げればちらちらと星が瞬きはじめていた。広場には夕食を食べるためエルフ達が集まり、暖かい料理を分け合っている。
「ショウ、これも美味しいぞ」
「ん、うまいな」
串焼きの何かをレイティに差し出され、食べてみればもちもちとした食感で香ばしかった。
「スープに入れて食べても美味しいんだ」
「どれ…お、いける」
エルフの食を堪能した後は、王様との謁見が待っている。
つづく
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