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常連さん
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伊藤くん視点
今日も彼を待ちながら仕事をする
今は夜の7時で、部活帰りの中高生が店内にたくさんいる
彼が来るまであと30分もないくらいだろうか
「彼」というのは、ほぼ毎日このコンビニに通っている常連さんのことだ。
なんで彼のことを待っているのかというと、僕と彼は仲良しだから
いや、仲良し...かどうかはわからない。僕が勝手にそう思っているだけかも
彼は誰にでも優しく明るく振る舞うタイプだろうから、僕のことはなんとも思っていないだろう
そんなことを考えながら仕事をしていると、明るい入店音と共に大きめの男性が入ってくる
彼だ
いらっしゃいませ、と笑顔で彼に言うと、彼は子供のように無邪気に笑い返してくれた
彼...佐藤さんは優秀な警察官で、みんなから愛されている
人当たりの良さそうな笑顔や優しいところだけではなく、男の僕が見ても美しいと思うその顔も彼の魅力だった。
優しそうなタレ目、長い睫毛、白過ぎない健康的な肌、身長も高めだ
健康的な好青年って感じ
学生時代とかめっちゃモテてただろうなぁ〜
人の少なくなった店内でぼーっとしていると、商品をカゴに入れた佐藤さんがやってきた
「やあやあ伊藤くん こんばんは」
いつもの笑顔で挨拶をしてくれた
「どうもどうも、お疲れ様です」
商品を受け取ると、ほとんどがチョコやプリンなどの甘い物だった。
佐藤さんは甘い物が大好きでいつも仕事終わりにお菓子を買っていく。
甘党男子ってモテそう...偏見だけど
「今日めっちゃ多いですねw全部1人で食べるんですか?」
あまりに多かったのでつい聞いてしまった。
気を悪くしないといいけど...
「もちろんよ!今日めっちゃ疲れたから!糖分いっぱい取らないと!!」
佐藤さんでも疲れることがあるんだな...
いつも元気で体力めっちゃあるイメージだから、意外だ
「はい、じゃあ...全部で1680円ですね」
お金を受け取り、商品を渡す
お菓子で1700円近くってヤバいな...w
「はーい。あ、伊藤くんバイト何時くらいに終わる?」
すごくいい事を思いついた、というようなキラキラした目をして彼は言った。
「え、あ〜...11時くらい?ですかね」
急な質問に戸惑いながら俺が言うと、「おっけー!じゃあ11時頃にまた来るね!」と言って手を振って出ていった。
なんであんなこと聞いたんだろう...
まぁいいや。今日はもう一回会えるのか、嬉しい。
11時まで頑張ろう。
つづく
伊藤くんは普通の子って感じです
もはやモブ()
佐藤さんは大型犬みたいな人
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