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「無理・・・・しないでね。話ってゆーのはもう少しで夏休みでしょ?一緒に花火見に行かない?」
「え・・・・は、はなび?」
僕は驚いた。だってまさか谷中君から花火に誘われるとは思いもしなかったから。
もちろん僕の答えは、Yesだ。
夏休みに入って直ぐに近くの神社でお祭りがあるのだ。
僕らの住まう町では結構大きな祭りで毎年家族と行っていた。
今回は初めて家族以外の人と行けると思い僕は嬉しかった。だけど、僕が谷中君と行くとなると凜久もきっと付いてくるはずだ。僕はその事を谷中君に伝えた。
「いいや、今回は二人で行こう。俺と郁だけ、ね?」
二人だけ、そう言ってくれただけでも僕の心臓は嬉しさのあまり激しく飛び跳ねた。
楽しみが増えた、まだ真新しい携帯を取り出しメモ機能を起動させ日付と谷中君とお祭り、と記した。
「え、へへ!あ、ありがとう谷中君!」
ちゅ。
「え?あ・・・・な、に?」
何かと思えば谷中君は道ばたでキスをしてきた。
なんで?こんなこと初めてだし、なにより僕・・・・猫耳、付けてないし・・・・
疑問に思いながらも恥ずかしくて僕はうつむいた。
まだ朝早い時間だから周りには人が居なかったからよかったが、もし人に見られれでもしたらと思えば怖いが、僕は優越感と独占出来る喜びに浸れる。
「郁があまりにも可愛かったから・・・・ご褒美ね」
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