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〇“コイノハジマリ”/あとがき。
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〇
草木も眠る丑三つ時。
あれから二度程ヤって…今は祐一郎に抱き締められたままベッドの中にいる。
結局…
どれだけ抱き合っても僕の欲しい答えは見付からなくて…。
だけど…
満足げに眠るヤツを見上げながら、何となく幸せを感じてる自分もいたりする。
唯一、分かった事と言えば。
僕の肌に触れるヤツの指も、唇も…全てがイヤじゃなくて。
むしろ…愛しい。
「…祐…?」
呼んでも返事しないのは分かってるけど…。
ちょっと呼んでみる。
「…ん…弘樹…。」
夢うつつで…腕にギュッと力がこもる。
…ヤバイ…
ちょっと嬉しいかも。
おかしいなぁ…。
こんなハズじゃなかったんだけど…?
祐一郎の胸に顔を埋めて…ホッとしたりして。
何だか照れくさい…。
…不思議な事に祐一郎に抱かれた今…大葉への気持ちが薄らいだのが分かる。
逆に…コイツの存在がどんどん大きくなってる気がして。
…悔しいなぁ。
『…アイツに告って俺んトコ、来いよ。』
ヤってる最中に、そんな事言うか普通?
それでOK出ちゃったらどうすんだっての。
…まあ有り得ないけど。
あの…教室でのキスは“恋人同士”のキスだった。
ウットリした芹沢の顔がキレイで…ホントに大葉の事が好きなんだなぁ…って痛感した。
二人の間に僕の入り込む余地も、そんな気持ちもない。
大葉も芹沢も好きだから、告って二人とギクシャクしちゃうより…友達として過ごす方が断然イイ。
正直、あのシーンに出くわしてからずっと…そう思ってた。
でも……色んな想いが溢れて止められなくて。
その全てを受け入れられ、包み込まれたんだ。
“泣き虫祐ちゃん”に。
初めて抱かれたあの日のコト、忘れたくても忘れられなかった。
悔しかったのがほとんどだったけど…たまにでもヤツの姿を学校で見掛ける度なぜかドキドキしていた。
今にして思えば“あの時”から祐一郎にもう一度抱かれたいと思っていたのかもしれない。
スヤスヤと眠るヤツを見上げて。
「…僕を選んだ事…後悔すんなよ?」
寝顔にそう言って祐一郎の唇にキスをした。
‐END‐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あとがき。
このお話は…
『腐れ縁的な幼馴染み同士の恋』
がコンセプトであります
( ̄▽ ̄)
初めて書きました。
強気受。
ただの口の悪い子のような気もしますが…ι
弘樹くんの…あんなに好きだった大葉くんへの気持ちを払拭出来る程に、祐一郎の思いは強かった…。
ある意味、ホントにストーカーなのかも(笑)
ここまで読んでいただいてアリガトウゴザイマシタ!m(_ _)m
気に入っていただけたら光栄です☆
by.えりな
再up 2013.5.19
再々up 2015.9.20
2020.2.16.
∞
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