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かりそめの関係5
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その気になればちゃんと膨らみはするものの、まるで綿布団にくるまれたように感覚が鈍いらしい。どんなに生々しく扱おうとも快楽なんて微塵もない。
それでも生殖機能の方は正常で、溜まるものは溜まっていく。
病院や風俗、あらゆる薬や道具に頼ってみたが、十二年前のように満たすことはどうしてもできなかったという。
──「出したいのに出せねぇ……。辛いんだ、モモ。助けてくれ、モモ」
僕の身体は彼にとって、最後の望みだった。
すがりつくように腰を振り始めた聖はすぐに表情を変えた。メソメソ泣くばかりのしおらしさは消え去り、飢えた獣と化した。望みが叶ったのだ。コントロール不能の衝動の反動で理性を失い、僕の首筋に歯を立てながら数週間分の精を何度も何度も何度も放った。
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