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寝不足先生と優等生3
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「しっかりしてください、先生。他のヤツに同じことしたら非難轟々で嫌われちゃいますよ? ……まあ、ぼくは先生がやれって言うのなら、いくらでもやりますが」
彼──青葉は、容赦なく厳しいことを言うけれど、最後にぽそっと優しいことをしのばせるからずるい。
アメとムチがハッキリしている。先生の僕が生徒に対してそう感じてしまうのはおかしいかもしれないけれど──。
青葉は他の生徒とはなにかが違う。優等生の余裕と貫禄というか、なんというか。
そういえば昨日、彼になにか話そうと考えていたことがあったはず──そこまでは思い出せる。なのに、いざ彼の凛とした横顔を見たらきれいに忘れてしまった。
やっぱり僕はボケている。酸素が頭に回ってない。
青葉を見習ってしっかりしないと。
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