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知られたくなかった5
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なにか別の話題がなかったかと、考え始めたときだった。
「あの……、せ、先生は──」
青葉が先に一言だけ声をもらした。肺の中でこもっているような小さな声。
「──」
ことばは放たれることなく、途中でつかえて停止する。口はぽっかり開いたまま、身体そのものの動きが停まってしまう。
青葉にはたまにこういうことが起きる。
まるで負荷がかかりすぎて処理落ちしたパソコンみたいにフリーズ。それから数分間はまばたきすらせず、微動だにしない。
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