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教師失格1
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結局、いいことなんてなにも言えないままだった。青葉は気まずそうに瞳を鈍色にうるませ、肩をすくめている。僕は一体なにをやっているんだろう──。
責めれば責めるほど、喉元は硬直していく。
「先生、そ、そういえば、あの……、前に話してましたよね。イジメられてたことがあるって……」
「あ。うん……」
「そのときも、死にたかったですか?」
胸の奥のほうがにぶく傷んだ。思い出したくもない記憶や声がよみがえってきそうで、反射的に耳の横のあたりを引っ掻いていた。
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